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【投資】レノバや住友林業など5社、福岡県でバイオマス専焼発電事業に共同出資/出力規模75MW、FIT価格24円/kWh

2018.07.02 事業参画・売買レポート


 2018年06月26日、株式会社レノバ(以下、「レノバ」)は住友林業株式会社(以下、「住友林業」)、ヴェオリア・ジャパン株式会社(以下、「ヴェオリアグループ」)、九電みらいエナジー株式会社(以下、「九電みらいエナジー」)、三原グループ株式会社(以下、「三原グループ」)と共同で、福岡県京都郡苅田町でバイオマス発電事業を実施することを発表した。06月22日にはプロジェクトファイナンスを組成した。

 当該事業は福岡県京都郡苅田町にて、発電規模75MWのバイオマス専焼発電施設を建設し、木質ペレットやパーム椰子殻(PKS)などを燃料に発電事業を行うものである。年間の予想発電量は約50,000万kWh、一般家庭約16万8千世帯相当の電力量である。発電した電力は固定価格取引制度に基づき、売電価格24円/kWh(一部32円/kWh)で売電する。予定では2018年11月に工事着工し、2021年06月の商業運転開始を目指す。

 事業会社は『苅田バイオマスエナジー株式会社』。冒頭に記載した5社が共同で出資・設立し、事業においてはそれぞれ役割分担している。レノバ(出資比率:43.1%)はリードスポンサーを務め、住友林業(出資比率:41.55)は燃料となる国内未利用材やパーム椰子殻(PKS)の供給、ヴェオリアグループは(出資比率:10%)は発電所の運営を行う。(その他の出資比率については、九電みらいエナジーが5%、三原グループが0.4%)

 今回組成されたプロジェクトファイナンスは、株式会社三井住友銀行が主幹事を務めた。シンジケート団には地元の金融機関である株式会社福岡銀行、福岡ひびき信用金庫、株式会社佐賀銀行、株式会社第四銀行、株式会社中国銀行の5行のほか、第一生命保険株式会社、大同生命保険株式会社、日本生命保険相互会社、明治安田生命保険相互会社も参加している。JA三井リース株式会社がメザニンレンダーとして参加し、三井住友ファイナンス&リース株式会社が劣後ローンを提供している。

*アイキャッチ 出典:株式会社レノバ

【情報ソース】
福岡県苅田バイオマス事業 プロジェクトファイナンス組成~木質バイオマス専焼で国内最大クラスの約75MW発電事業~(*PDFファイルが開きます、600KB)、2018年06月26日、株式会社レノバ
苅田(かんだ)バイオマスエナジーに出資 2021年6月から約16,800世帯分発電、2018年06月26日、住友林業株式会社

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