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【稼働】豊田通商・ユーラスエナジー、エジプトの陸上風力発電IPP事業で竣工式/2.1MWの風車125基建設し262.5MW

2019.12.08 事業参画・売買レポート


 2019年12月06日、豊田通商株式会社(以下、「豊田通商」)とユーラスエナジーホールディングス(以下、「ユーラスエナジー」)はエジプト・アラブ共和国で建設を進めていた風力発電所が完成し、10月31日より商業運転を開始したことを発表した。12月05日にはカイロで竣工式を開催している。

(風力発電所の外観 出典:豊田通商株式会社)

 当該事業はエジプトのスエズ湾沿岸に位置するガルフ・エル・ゼイト地区で、発電規模262.5MW(定格出力2.1MWの風車を125基)の陸上風力発電所を建設し、完工後20年に亘り施設を保有・運営・売電するIPP事業である。売電はエジプト送電公社(Egyptian Electricity Transmission Company)に対して行う。風力発電で行うIPP事業は同国初のこと。

 事業会社は「Ras Ghareb Wind Energy S.A.E」。豊田通商(30%)、ユーラスエナジー(10%)のほか、仏の独立系発電事業会社のEngie S.A.(以下、「エンジ―」)(40%)とエジプトの建設会社Orascom Construction S.A.E.(20%)も参画している。(*カッコ内の数字は出資比率)

 総事業費は約400百万米ドル。このうち約320百万米ドルについては株式会社国際協力銀行(以下、「JBIC」)と株式会社三井住友銀行、ソシエテジェネラル銀行東京支店の3行による協調融資で調達している。JBICは融資総額の60%となる192百万米ドルを限度とするプロジェクトファイナンスを組成しており、残りの128百万米ドルの融資は民間金融機関2行が実行した。なお、民間金融機関からの融資分に対しては株式会社日本貿易保険(NEXI)の融資保険が付保されている。

*アイキャッチ 出典:豊田通商株式会社

【情報ソース】
エジプト初の風力発電IPP事業で竣工式開催~クリーンで低価格な電気で同国の再生可能エネルギー普及に貢献~、2019年12月06日、豊田通商株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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