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【マネジメント】JFEエンジニアリング、本社にプラントの統合監視センターを創設/国内外の発電施設などに遠隔保守・操業支援サービスを提供

2018.04.05 トピック


 2018年03月16日、JFEエンジニアリング株式会社(以下、「JFEエンジニアリング」)は国内外の発電設備などのインフラを統合的に監視する「グローバルリモートセンター」(以下、「GRC」)の開設を発表した。GRCは横浜本社内に開設され、同日に運用を開始している。

 JFEエンジニアリングでは2014年09月から「リモートサービスセンター」を開設し、同センターを通じて、廃棄物発電プラントの運転監視や操業支援を実施してきた。が、バイオマス発電プラントや太陽光発電設備、水処理プラントなどの一定のインフラに対しては、商品ごとに同社が開発したリモート接続を活用して操業支援や遠隔保守サービスの提供を実施してきた。今回のGRC開設によって分散していた遠隔監視サービスを集約でき、海外まで含めた統合監視センターの誕生となった。新興国などの海外プラントの監視拠点としてGRC分室もJFEテクノマニラに設置している。

(グローバルリモートセンター 出典:JFEエンジニアリング株式会社)

 GRCでは在籍する熟練オペレーターの知見に、AIやビッグデータの活用を組込んだインフラ運営のソリューションを全世界のプラント等に向けて提供する。集約化・高度化されたインフラオペレーションにより、現場の技術者などの数の減らしながら、施設の安全運転を同時に達成することが可能となった。

 またAIやビッグデータはトラブル対策や電力の需給調整にも活用されることが想定されている。予兆診断によって運転障害を未然に防いだり、電力の需要予測を基にした発電量の調整・最適化などが実施される。発電の最適化にはJFEエンジニアリングの100%子会社である電力小売事業者アーバンエナジー株式会社とも連携する。

(GRCが保有する機能のイメージ 出典:JFEエンジニアリング株式会社)

 今後GRCによる支援対象のプラントは拡大させる予定のようだ。ごみ処理発電施設や太陽光発電施設の他に、クレーン等の産業機械やパイプライン監視制御装置のメンテナンスにも活用を広げたい考えだ。

 JFEエンジニアリングではインフラ運営ビジネスの創出などを進め、2020年度を目途に売上高500億円を目指す方針を掲げている。PPPや水道施設の最適運転管理システムの研究など積極的に進めており、浜松市が実施したコンセッション方式による「浜松市公共下水道終末処理場(西遠処理区)運営事業」にも参画している。こちらは04月01日から事業開始されている。

*アイキャッチ 出典:JFEエンジニアリング株式会社

【情報ソース】
グローバルリモートセンター(GRC)設立~海外を含む複数の商品プラントを統合的に監視 全国の発電所を接続し、電力供給調整にも活用~、2018年03月16日、JFEエンジニアリング株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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