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【売買】三菱商事、英国スコットランドで新たな洋上風力発電事業に参画/発電容量は約95万kW、2022年に運転開始

2018.03.26 事業参画・売買レポート


 2018年03月26日、三菱商事株式会社(以下、「三菱商事」)は英国スコットランドのモーレイ湾沖合で洋上風力発電事業を進める事業会社「Moray Offshore Windfarm (East)Limited社」(以下、「MOWEL社」)の株式33.4%を取得したことを発表した。

  MOWEL社は英国スコットランドモーレイ湾沖合の約22kmの海域で「Moray East(モーレイイースト)洋上風力発電所」の開発・運転を実施する。総発電容量は約95万kWで計画されており、英国最大級の洋上風力発電所となる。英国の一般家庭の使用電力量に換算すると約100万世帯相当の発電電力量となる。2018年中に発電所建設を開始し、2022年に運転を開始する予定だ。

(モーレイイースト洋上風力発電所の完成予想図 出典:三菱商事株式会社)

 MOWEL社への出資に際しては、英国の100%子会社Diamond Generating Europe社を通じて、スペインの再生可能エネルギー事業者大手のEDP Renewables社(以下、「EDPR社」)から取得した。MOWEL社の株式を三菱商事が取得したことにより、MOWEL社の株主は三菱商事、EDPR社、フランスの大手電気・ガス事業者であるENGIE社の3社となった。

 欧州では、2030年までに約5,000万kWの洋上風力発電が導入される計画もあり、洋上風力発電の導入が進んでいる。大型化・大規模化も進み発電コストが低下した。競争力を持った洋上風力発電事業は今後世界的な普及も見込まれている。

 そのような中、三菱商事ではオランダのルフタダウネン洋上風力発電所やベルギーのノーザー洋上風力発電所など、北海海域での洋上風力発電事業を複数進めている。ほかに、英国での海底送電資産の運営や独国での大規模蓄電システムによる出力調整力サービスなども実施しており、発電のみならず送電・調整力なども含んだ包括的な形で洋上風力発電事業のノウハウを蓄積している形だ。

*アイキャッチ 出典:三菱商事株式会社

【情報ソース】
英国における新規洋上風力発電事業への参画、2018年03月26日、三菱商事株式会社
オランダ洋上風力発電における協業/欧州での長期的な戦略提携、2013年01月22日、三菱商事株式会社
ベルギー最大の新規洋上風力発電事業への参画について、2016年12月14日、三菱商事株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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