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【開発】ユーラスエナジー、豪州で風力と太陽光のハイブリッド型発電所の建設に着工/蓄電池も併設、余剰分を充放電に有効活用

2018.01.05 事業参画・売買レポート


 2017年12月13日、株式会社ユーラスエナジーホールディングス(以下、「ユーラスエナジー」)は豪州クイーンズランド州で開発を進める風力と太陽光発電施設を併設したハイブリッド発電所の起工式を行ったことを発表した。ユーラスエナジーが風力発電と太陽光発電のハイブリッド発電所を開発するのは初。

Queensland, Australia flinders shire

 発電所の名称は『Kennedy Energy Park』。豪州の風力発電事業者であるWindlab Development社と折半出資で開発を進めている。融資による資金調達も行われており、豪州政府系豪州再エネ機関(ARENA)からは無利子の融資を、再エネ金融公社(CEFC)からは長期ファイナンスを供与されている。

 発電規模は風力発電部分で43,200kW、太陽光発電部分で15,000kW(AC)になる。Vestas社の3,600kW級の風車12基、Jinko Solar社の太陽光パネル55,680枚が使用されている。当該事業敷地は夜間に風が強く、昼間は弱まる傾向があり、風力発電と太陽光発電によるハイブリッド型とすることで天候、或いは昼夜間での発電量の変動を抑えることができる。さらに2,000/4,000kWhの蓄電設備も設置することで、一日を通じてより安定的に電力供給を実施することが期待できる計画となった。

 クイーンズランド州政府系の発電会社CS Energy社との間で2028年までの長期売電契約を締結しており、発電された電力はCS Energy社に対して売電する。豪州の一般家庭約3万5,000世帯相当の電力供給となる見込みだ。営業運転開始は2018年10月を予定している。

 豪州政府は総発電量に占める再生可能エネルギーの割合を2020年時点で20%とする目標を掲げている。同時に、2030年までに2005年比で温室効果ガスを26~28%削減することも掲げており、環境政策への取組みが一層加速することが期待されている。ユーラスエナジーではこのような事業環境を追い風と捉え、今後も豪州での事業展開を進めるとしている。

*アイキャッチ 出典:株式会社ユーラスエナジーホールディングス

【情報ソース】
豪州初の風力・太陽光・蓄電池によるハイブリッド発電所について、2017年12月13日、株式会社ユーラスエナジーホールディングス

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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