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【インフラマネジメント】東芝とアルパイン、ドローンで山岳地域の目視外遠距離飛行に成功/ダム・河川の構造物点検サービスを視野に実用化目指す

2017.07.14 トピック


 2017年6月30日、株式会社東芝(以下、「東芝」)とアルパイン株式会社(以下、「アルパイン」)は東北自然エネルギー株式会社(以下、「東北自然エネルギー」)と共同で、ドローンを活用した水力発電所のダム・河川のインフラ点検サービスの実用化に向けた目視外長距離飛行の実証実験を実施したことを発表した。

(ドローンによる電力インフラの設備点検イメージ 出典:株式会社東芝)

 今年の9月に東芝とアルパインは産業用ドローンを活用した電力インフラの巡視・点検サービス分野において提携をしている。アルパインの航行制御技術(GPSやジャイロ機能等々)や東芝のAIによる画像処理・分析の仕組みを搭載したIoT基盤を強みとして、社会インフラ施設にドローンを活用した巡視・点検サービス事業の展開を目指したものだ。今回の実証実験はこの提携に端を発したものと言える。

 当該実証実験は東北自然エネルギーが所有する新潟県の新下平発電所に通じる山岳道路において実施された。除雪前の道路の安全確認を想定しての目視外遠距離飛行だ。
 山岳地域の飛行ということで、高低差が激しく、樹木などにより上空から道路を特定することが難しい。そのため、今回の実証実験では三次元の地図情報から航路を設計し、人による操縦は無しという条件の元で行われたが、無事に100mの対地高度で約6kmの自動飛行に成功したようだ。

(ドローンによる上空からの映像 出典:アルパイン株式会社)

(飛行ルート 出典:アルパイン株式会社)

 水力発電所では、発電設備の安全確認のために、定期的に巡視点検が行われているが、豪雪地域では雪崩による危険を伴うことからドローンを活用したインフラの点検サービスに期待がある。東芝では将来的に目視外での飛行距離を拡大させ、ドローンで撮影したダム・発電所などの画像から、東芝の画像処理・機械学習などの技術を用いて、損傷部分を特定するサービス提供等へとつなげたい考えだ。

【情報ソース】
東芝とアルパイン、山岳地域でのドローンの目視外長距離飛行の実証実験を実施、2017年6月30日、株式会社東芝及びアルパイン株式会社
東芝とアルパインが産業用ドローンサービス事業で提携、2017年9月5日、株式会社東芝

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
ISS-アイ・エス・エス

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