【売買】Abellio社、英国鉄道運営会社の株式40%の売却で三井物産と合意

2017.01.18 事業参画・売買レポート


 平成29年1月17日、Abellio社(本社:オランダ)はグループ傘下の鉄道運行会社Greater Anglia社の株式40%を三井物産株式会社(以下、「三井物産」)へ売却することで合意したと発表した。英国運輸省の承認を得られることが条件であるが、取引が成立すればGreater Anglia社は60:40の合弁会社となり、三井物産は日本の企業としては初めてイギリスの鉄道運行事業に参画することとなる。

 Abellio社が2012年2月に単独で鉄道運営権を取得し、Greater Anglia社がイギリス東部での鉄道運行事業を実施してきた。鉄道運営権は2016年8月に再入札が行われるもAbellio社が再び落札し、2025年までの運営が決まっている。

01(運営路線網 出典:英国運輸省(Department for Transportation) )

 現在、Abellio社は三井物産と東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)と組み、イギリス中部の主要路線である「West Midlands」の鉄道運営権の入札にも参加している。こちらの結果は2017年6月に発表される見通しだ。

【情報ソース】
Abellio sells 40% share in Greater Anglia to Mitsui、平成29年1月17日、Abellio

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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