2026.02.22
【ウォーターPPP(3.5)】葉山町、下水道ウォーターPPP事業で東急建設等のグループと事業契約締結
2026.02.22 PPP 動向
2026年2月20日、葉山町は同町が実施する下水道ウォーターPPP(管路施設管理・更新一体マネジメント)事業について、葉山アゼリアパイプワークス共同企業体(以下、「事業グループ」)と事業契約を締結したことを発表した。
当該事業は更新実施型のウォーターPPP(レベル3.5)として、民間事業者の技術・経営ノウハウや創意工夫を活かした形で葉山町の下水道管路施設(汚水管渠、マンホール、マンホール蓋、汚水桝、取付管)の管理・更新一体マネジメントを行うものだ。下水道管路施設のみを対象とした更新実施型のウォーターPPP(レベル3.5)は国内初。契約期間は2026年4月1日から2036年3月31日までの10年間で、契約金額は20億1,300万円(税込)となっている。
事業グループは東急建設株式会社(以下、「東急建設」)が代表企業を務め、フジ地中情報株式会社東京支店と株式会社中央設計技術研究所横浜事務所の3者で構成されている。提案概要書ではプロフィットシェア還元分を下水道事業に再投資する提案やAIを活用した維持管理計画の策定などが提案されていることに加え、ウォーターPPPに最も適した管理手法として、アットリスク型コンストラクションマネジメント方式が提案されている。東急建設がコンストラクション・マネージャーを担い、自ら施工するのではなく地元優先で業者選定・発注することで、葉山町に最適な管理・更新方法の適用を進める考えだ。
事業者の選定は公募型プロポーザル方式にて行われ、2025年11月19日に優先交渉権者及び次点交渉権者が選定されている。審査結果は以下の通りで、次点交渉権者は管清工業株式会社神奈川営業所であった。
〇審査結果
評価項目 配点 グループ名
A者(優秀提案者) K者(次点提案者)
1.全般 38 28.6 24.0
概要計画 3 2.4 2.3
事業計画 5 3.3 2.8
実施体制、技術者配置計画 5 3.8 3.0
財務に関する事項 5 3.5 2.8
安全・危機管理 5 3.8 3.3
技術管理、環境対策 5 3.8 3.3
地域貢献 10 8.0 6.5
2.実施計画 45 33.8 28.6
維持管理に関する業務 15 12.0 11.3
改築に関する業務 15 9.8 9.0
統括管理等に関する業務 15 12.0 8.3
3.追加提案 7 4.6 4.2
附帯事業・任意事業の提案、追加提案 7 4.6 4.2
4.価格評価 10 9.8 10.0
総額 18億4千万円 18億3千万円 18億円
10 9.8 10.0
合計 100 76.8 66.8
葉山町では、処理場(葉山浄化センター(し尿等下水道投入施設を含む))、ポンプ場(葉山中継ポンプ場)、マンホールポンプ設備、葉山中継ポンプ場と葉山浄化センターを結ぶ幹線管路(圧送管)を対象にしたコンセッション事業も計画されている。こちらは2025年10月10日より公募開始されており、2026年7月には基本協定締結となる予定で動いている。10月に運営権設定や実施契約締結が行われ、事業は2027年4月1日から20年間にわたって行われる計画だ。
*アイキャッチ UnsplashのNichika Sakuraiが撮影した写真
【情報ソース】
・ウォーターPPP(管理施設管理・更新一体マネジメント)事業契約締結【令和8年2月20日公表】、2026年2月20日、葉山町
・葉山町下水道ウォーターPPP(管路施設管理・更新一体マネジメント)事業契約を締結、2026年02月20日、東急建設株式会社
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