【参画】双日、メキシコで最大級の太陽光発電事業に参画/2施設で、合計348MW

2017.08.24 事業参画・売買レポート


 2017年8月9日、双日株式会社(以下、「双日」)はメキシコ合衆国で太陽光発電所の運営を目的として、オランダのアムステルダムに本社を置くアルテン社(Alten Renewable Energy Developments B.V)から、同社グループの太陽光発電開発事業会社である「アルテン・アメリカ社」(Alten RE Developments America B.V)の株式66.7%を取得したと発表した。

 今回の株式取得により、アルテン・アメリカ社を通じて、メキシコで最大級を誇る太陽光発電を計画している事業会社2社の株式20%も保有することになった。2社が計画中の開発は、メキシコのアグアスカリエンテス州エルジャノ市で太陽光発電所を建設し、長期売電契約に基づいて、国営電力公社(CFE)の100%子会社に対して、電力およびクリーン電力証書を販売するというもの。2018年9月までに商業運転が開始される見込みだ。

(太陽光発電の所在地 出典:双日株式会社)

 発電所は2施設計画されており、発電所名はCubico Alten Aguascalientes Uno(Project 1)とCubico Alten Aguascalientes Dos(Project 2)という。発電出力はProject1が180MW、Project2が168MWで計画されており、合わせると348MWにもなる。
 双日では2015年にペルー(出力:44MW)で、2017年にチリ(出力:98MW)で太陽光発電事業に参画していて、それらも併せると、中南米で490MW。この地域での日本企業の中では最大の太陽光発電規模だ。

 これまでメキシコの電力セクターは、CFEによって発送電一貫の形で行われるガス火力発電事業が多かったが、近年のエネルギー自由化政策により、民間への開放が進んだ。 同国政府は電力セクター改革のひとつとして、再生可能エネルギー電源の導入比率を2035年までに40%へ引き上げる方針も打ち出しており、双日は持続的な成長が見込める分野と判断した。

*アイキャッチ 出典:双日株式会社

【情報ソース】
双日、メキシコ合衆国最大級の太陽光発電事業に参画~メキシコで日本企業初~、2017年8月9日、双日株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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