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【書籍案内】『 自然災害と土木ーデザイン 』(農山漁村文化協会)

2022.11.20 書籍案内



書籍名 : 自然災害と土木ーデザイン

著 者 : 星野 裕司(著)

発行所 : 農山漁村文化協会
版 型 : A5変
ページ : 256ページ

価格(税別) : 2,700円
発行年月 : 2022年10月    ISBNコード : 9784540221835

〇内容紹介

2000年代に入り大きな自然災害が頻発している。こうしたなか、これまでのような土木施設が引き続き必要とされる一方で、地域の環境や景観の面から再考する機運も高まっている。本書は、土木を「自然と人間をつなぐインターフェース」ととらえ、デザインを通して、こうした負のインパクトを減らすだけでなく、自然と人間の新しい関係を構築することを目指す。著者自らが関わった豊富な事例に加え、篠原修の土木デザイン論、内山節の自然哲学、ハイデガーの技術論などをふまえながら、土木をデザインすることの意味と可能性を問う。

〇主要目次

序章 デクノボーとしての土木
 土木の風景/東京物語の防波堤/土木の「正しさ」/「デクノボー」という思想/虔十公園林/デクノボーのモデル/デクノボーのデザイン

第1章 土木をデザインすること
 土木のデザイン/「国家の自然観」と「民衆の自然観」/土手の花見/空間的な非自己完結性/時間的な非自己完結性/小戸之橋プロジェクト/土木の神話性/〝顕われ〟としての自然災害/天災は忘れた頃にやってくる/上手に思い出すこと/〈常なること〉としての自然観/土木の美/自然と人間をつなぐインターフェース

第2章 大地との格闘――曽木の滝分水路
 平成18年7月豪雨/直轄河川激甚災害対策特別緊急事業/多自然川づくり/曽木の滝/脱お化粧デザイン/住民とつくるビジョン/曽木の滝分水路整備方針/景観とコスト/景として考える/見試しとしての施工/施工者の工夫/同時多発であること/分水路の効果/激特事業後の改修/三つの協働/土木-デザインとしての分水路

第3章 都市の緑――白川・緑の区間
 熊本の白川/森の都/河川法の歴史/アンカーとスターター/緑の区間の基本方針/緑の保全/樹を中心とすること/住民の反応/造園協会との協働/立曳き工法/造園屋の息子/川と街をつなぐ壁/縦割りを超える/小広場のデザイン/石積み護岸/水際のデザイン/ミズベリング白川74/Shirakawa Banks/景観と防災/緑の区間の展開/緑の区間の現在

第4章 コミュニティとともに――熊本地震からの復興
 地震、そのとき/前震:2016年4月14日(木)21時26分/本震:2016年4月16日(土)1時25分/熊本地震/地震とオープンスペース/ましきラボ/被災地の風景/ラボの場所/ラボの活動/オープンラボ/ラボとまちづくり/県道の四車線化/益城町に必要な道とは/デザインと合意形成/12の提言/実現に向けて/記憶の継承/震災記念公園とは何か/天然記念物としての断層/小さな土木デザイン/ましきラボの意義

第5章 「開蔵」するデザイン
 二つの自然/ハイデガーの技術論への関心/〈開蔵〉と〈真理〉/〈挑発〉としての〈開蔵〉/〈制作(ポイエーシス)〉としての〈開蔵〉/〈世界〉と〈大地〉/水精の簾/〈自然(フュシス)〉の〝顕われ〟としての災害/〈挑発〉と〈制作(ポイエーシス)〉/〈労る〉ということ/〈労動〉、〈仕事〉、〈活動〉/普請としての土木

終章 これからに向けて
 終わらない自然災害/渡しと橋/三つの交流/流域治水の提示/”想像の共同体”から”実感の共同体”/流域と自治/表通りとしての川/多層的な時間/「石を据える」ということ

関連年表
あとがき

購入や詳細な内容の確認は下記リンク先でできます。
 『 自然災害と土木ーデザイン 』- (農山漁村文化協会)

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