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【レポート】(全3回)曲がり角に来た米国の道路コンセッション方式 Part.1

2016.04.15 ナレッジ ハブ



✔ 米国で2000年代からPPPによる道路コンセッション方式が盛んになっている
✔ 最近では、料金収入型からアベイラビリティ・ペイメント型のコンセッション方式に主体が移っている
✔ 米連邦破産法の適用や事業運営権の買収等が出始めている

 先進国の中で、米国における道路PPP(Public Private Pertnership、米国では「P3」という)事業の展開の歴史は比較的新しい。PPP事業を推進する転機となったのは1998年、クリントン政権下で連邦政府業務棚卸改革法(FAIR:Federal Activities Inventory Reform Act)が制定され、民間委託が可能な業務の公表が義務付けられるようになったことである。2000年に入ってからは:厳しい財政運営と社会資本の老朽化を背景にPPP事業の活用が推進されるようになった。

 高速道路分野では、1980年代後半から部分的にこのような動きが始まっており、連邦道路局による特別実験プロジェクトのもと、資金調達手法や高速道路の効率的な建設・維持管理を実現する手法の一つとして道路PPP事業が位置付けられてきた。米国連邦道路庁(FHWA)は、道路PPP事業を次のように定義している。

 「P3とは、交通プロジェクトの調達と資金における民間事業者のより大きな参画を可能にする、公共セクターと民間部門との間で形成される契約協定

 また、道路PPP事業の一手法であるコンセッション(事業運営権)方式については、次のように定義している。

 「既設や建設予定の公的資産を民間事業者(コンセッション会社)に一定期間、リースするP3プロジェクトの調達ストラクチャ。一般的に、民間事業者はリース期間にわたって施設の建設、運営・管理、改築に関する協定を結んで、契約期間(一般的に25~99年)中、アベイラビリティ・ペイメントや資産が生み出す直接的な歳入を徴収する権利を得る

 この考え方を基本に、FHWAは道路PPP事業を図表-1のように分類している。新設で民間責任が大きい方式をDBFOM(Design–Build–Finance–Operate–Maintenance:設計・施工・資金・運営・管理)コンセッション、既設で民間責任が大きい方式を長期リース(Long Term Lease)コンセッションと称している。FHWAのホームページによると、DBFOMコンセッション方式の適用が多い。

01図表-2 基本的なコンセッション方式のスキーム図

次ページ多様に発展した欧州から南・北米に普及

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
東京モデリングアソシエイツ
ISS-アイ・エス・エス

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