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【稼働】住友商事、山形県酒田市のバイオマス発電所で商業運転開始/燃料の約4割で山形県産の国産木質チップを使用

2018.09.03 事業参画・売買レポート


 2018年08月24日、住友商事株式会社(以下、「住友商事」)は、同社100%子会社であるサミットエナジー株式会社(以下、「サミットエナジー」)を通じて山形県酒田市で開発を進めていたバイオマス発電所が完成し、08月23日に商業運転を開始したことを発表した。

 当該事業はサミットエナジーが2012年12月に設立したサミット酒田パワーが事業会社(以下、「サミット酒田パワー」)となり、山形県酒田市の酒田臨海工業団地内で木質バイオマス発電所の建設・発電・運営を行うものである。発電所の名称は『酒田バイオマス発電所』、事業会社の株主はサミットエナジー(98%)と住友商事(2%)となっている。サミットエナジーにとって、既に稼働している糸魚川バイオマス発電所(50MW)、半田バイオマス発電所(75MW)に次いで3か所目の大型バイオマス発電所となる。

(酒田バイオマス発電所外観 出典:住友商事株式会社)

 発電容量は50MWであり、一般家庭の使用電力に換算すると約10万世帯相当の電力量となる。山形県で最大と、東北地方で最大級のバイオマス発電所だ。発電した電気はサミットエナジーを通じて販売する。燃料はバイオマス燃料を使用し、住友商事の生活資材・不動産本部を窓口として国産木質チップと輸入木質ペレット等を調達する。国産木質チップについては山形県産を中心とした未利用材や林地残材等を活用することで、バイオマス燃料の約4割を賄う。

 当該事業の総事業費は約250億円。昨年11月に、このうちの20億円については、山形県の制度融資である山形県商工業振興資金の産業立地促進資金を活用して、株式会社山形銀行が融資を行っている。

(中央操作室 出典:住友商事株式会社)

*アイキャッチ 出典:住友商事株式会社

【情報ソース】
山形県酒田市におけるバイオマス発電所完工について、2018年08月28日、住友商事株式会社(サミットエナジー株式会社とサミット酒田パワー株株式会社との共同リリース)

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