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【参画】東京センチュリー・九電工・九州みらいエナジー、台湾で水上太陽光発電事業に参画/台南市所有の調整池を活用

2018.04.16 事業参画・売買レポート


 2018年04月09日、東京センチュリー株式会社(以下、「東京センチュリー」)はCIEL ET TAIWAN LIMITED(本社:台湾。以下、「シェル・テール」)、株式会社九電工(以下、「九電工」)、九電みらいエナジー株式会社(以下、「九電みらいエナジー」)の4社共同で、シェルテールが開発した台湾での水上太陽光発電事業に出資参画することを発表した。東京センチュリーにとっては、エネルギー事業として初めての海外直接投資プロジェクト。

No. 12號, Zhongxin East Road, Xinshi District, Tainan City, 台湾 744

 

 投資対象となった事業は台湾台南市にある樹谷サイエンスパーク内の2つの調整池において、水上を活用した太陽光発電事業を実施するものである。発電所は2つに分けて計画されており、発電所名はそれぞれ樹谷第1発電所と樹谷第2発電所という。発電容量は樹谷第1発電所で約4.1MW、樹谷第2発電所で約1.1MWとなる予定で合計5.1MWとなる。年間発電量は約640万kWhを見込んでいる。発電された電力は全量を台湾のFIT制度を活用し、台湾電力株式会社へ売電する。

 今回の出資参画の対象となったのは樹谷第2発電所である。完工確認後、4月からの運転開始となることで今回の出資合意に至った。樹谷第1発電所についても同様の手順が取られる予定で、2018年09月の完工確認後に出資がなされる予定だ。各事業会社に対しての出資比率は東京センチュリーが60%、シェル・テールが20%、九電工が10%、九電みらいエナジーが10%となる。

樹谷第1及び第2発電所の概要
 

樹谷第1発電所樹谷第2発電所
所在地台南市新市区樹谷サイエンスパーク内 調整池
出資者及び出資比率・東京センチュリー株式会社:60%
・CIEL ET TERRE TAIWAN LIMITED :20%
・株式会社九電工:10%
・九電みらいエナジー株式会社:10%
事業会社名AIBISHI ENERGY CO., LTD.
(愛弼士能源有限公司)
CHAOHUI ENERGY CO., LTD.
(昭暉能源股份有限公司)
最大発電出力約4.0MW約1.1MW
年間予想発電量約500万kWh約140万kWh
工事開始2018年 04月(予定)2018年 01月
運転開始2018年 09月(予定)2018年0 4月

(樹谷第2発電所 出典:九電みらいエナジー株式会社)

 台湾では2010年からFIT制度が導入されており再エネ発電が推進されている。2016年10月には、2025年までに原子力発電を廃止し、再生可能エネルギーによる発電量の全電源に占める割合を4%から20%まで引き上げる目標を掲げている。これからも再エネ電源開発の需要拡大が見込まれおり、豊富な日射量と台湾海峡などに見られる風況の良さから太陽光発電と洋上風力発電に期待が高まっている。

*アイキャッチ 出典:九電みらいエナジー株式会社

【情報ソース】
台湾における水上太陽光発電事業への新規参入について(*PDFファイルが開きます、349KB)、2018年04月09日、九電みらいエナジー株式会社
台湾における水上太陽光発電事業への参画について(*PDFファイルが開きます、158KB)、2018年04月09日、株式会社九電工
台湾における水上太陽光発電事業への参画について、2018年04月09日、九電みらいエナジー株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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