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【ファンド組成】但馬信金と民都機構、城崎まちづくりファンドを設立/大阪、沼津に続くまちづくりファンドの第3号

2018.02.02 インフラファンド動向


 2018年01月31日、国土交通省は民都機構(一般財団法人民間都市開発推進機構)が但馬信用金庫とともに、「城崎まちづくりファンド」(以下、「当該ファンド」)を設立したことを発表した。まちづくりファンドの設立は昨年9月に設立された「シティ信金PLUS事業大阪まちづくりファンド」、「ぬまづまちづくりファンド」に次いで3つ目。

 2017年4月に国土交通省は民都機構とともに、「マネジメント型まちづくりファンド支援事業」を創設している。こちらはエリアマネジメントを行いながら、地域の課題解決に資するリノベーション等の民間まちづくり事業を対象に、民都機構と地域金融機関が連携して出資等のサポートを行うものだ。エリアマネジメントと民間まちづくり事業を連鎖的に進め、地域全体の価値向上を図ることがこの事業の狙いだ。この事業を通じて当該ファンドも設立に至った。

 当該ファンドは但馬信用金庫と民都機構がそれぞれ3,000万円ずつ出資し、ファンド総額6,000万円で設立されている。組合方式はLLP(有限責任事業組合)。

 対象とするエリアは兵庫県豊岡市城崎温泉地区。地元の「城崎このさき100年会議」やまちづくり会社などのエリアマネジメント活動と連携しながら、城崎温泉街の風情ある景観の形成に繋がる「廃業旅館や遊休地を活用したリノベーション事業」を資金面からサポートする。泊食分離に対応した簡易宿所や外国人観光客等に対応したレストランなどが対象となる。

(ファンド概要 出典:国土交通省)

(スキーム図 出典:国土交通省)

 城崎温泉街では、旅館経営者の高齢化や後継者不足から廃業旅館が増加しており、風情ある町並みや景観の喪失が地域の課題であった。ファンドを活用して、この地域課題の解決を図ると同時に、昨今のインバウンド需要や旅行スタイルの変化に合わせた滞在スタイルを提案することで新たな需要創出を狙う。

*アイキャッチ 出典:国土交通省

【情報ソース】
全国第3号!マネジメント型まちづくりファンドの設立~民都機構と但馬信用金庫が連携し、民間まちづくりを支援します~、2018年01月31日、国土交通省
但馬の百科事典、公益財団法人たんしん地域振興基金

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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