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【開発】都の官民連携福祉貢献インフラファンド、東京都墨田区の「認可保育所と共同住宅・シェアハウスの複合施設」に投資/スターツグループが開発

2018.02.26 インフラファンド動向


 2018年02月19日、東京都は都が進める官民連携福祉貢献インフラファンド事業にて、スターツアセットマネジメント株式会社(以下、「スターツアセットマネジメント」)が運営するファンドが都内の福祉貢献型建物の新設案件に投資したことを発表した。

 投資を実行したのは2016年02月12日付で都とファンド契約を締結した「スターツ福祉貢献インフラファンド投資事業有限責任組合」である。ファンドマネジャーはスターツアセットマネジメント。投資案件は東京都墨田区緑1丁目に新設予定の福祉貢献型建物(*)である。 スターツグループがファンドの資金を活用し、開発を進める。開発に当たっては「両国福祉貢献プロジェクト合同会社」も設立される。

(*)福祉貢献型建物:認可保育所、東京都認証保育所、公的補助の対象となる学童保育施設が含まれる建物

スターツ福祉貢献インフラファンド投資事業有限責任組合

ファンドマネジャースターツアセットマネジメント株式会社
無限責任組合員スターツコーポレーション株式会社
有限責任組合員・東京都
・スターツアメニティー株式会社
組合設立日216年02月12日
投融資対象都内の福祉貢献型建物
組合存続期間10年間(5年間を限度として延長可)
ファンド規模(カッコ内は東京都の出資額)25.3億円(12.5億円)

 新設される建物は定員64名の認可保育所と共同住宅、シェアハウスを含む複合施設として整備される。地上10階建ての建物が計画されており、保育所はそのうち1階から3階までを占める。運営事業者は株式会社日本保育サービス。予定通りに進めば、建物の竣工予定は2019年01月となり、認可保育所の施設開設日は同年04月。共同住宅等については同年02月に入居が開始される予定。

 建物の設計は株式会社オンデザインパートナーズ、施工はスターツグループのスターツCAM株式会社が担当する。屋上庭園やシェアダイニングを計画し、人が集うことで建物自体の価値が向上する施設を目指す。一方で、基礎に免震構造を採用することで、利用者や入居者にとって安心安全な建物を提供する方針だ。

(イメージ及び施設構成 出典:スターツコーポレーション株式会社)

 東京都では「待機児童解消」という地域ニーズが大きく、子育て支援施設等の整備が求められているが、地価水準の高さや一般的に「福祉関連施設」の収益性が低いことなど課題が多く、施設整備はハードルが高いものとなっている。そこで、他の収益施設や用途を組合せた『福祉貢献型建物』として整備する方針などを採用し、建物全体として一定の収益性を確保することで、福祉関連施設を建物に組入れるインセンティブを民間事業者に与えることを狙っている。

 先月は都とファンド契約を結んでいる「AIP都内福祉貢献投資事業有限責任組合」が、東京都大田区で新設予定の福祉貢献型建物へ投資している。こちらは認可保育所と介護付有料老人ホームによる複合施設となる予定だ。

*アイキャッチ 出典:スターツコーポレーション株式会社

【情報ソース】
<スターツグループ> ―官民連携福祉貢献インフラファンド事業― 「スターツ福祉貢献インフラファンド投資事業有限責任組合」が 第一号投資案件として東京都墨田区に福祉貢献型建物を建設、2018年02月20日、スターツコーポレーション株式会社
官民連携福祉貢献インフラファンドの投資案件について(スターツ福祉貢献インフラファンド投資事業有限責任組合)、2018年02月19日、東京都会計管理局

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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