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【調査】オリックス、青森県風間浦村と青森市で地熱発電の事業性検証/掘削調査で地熱資源量を確認

2019.06.28 トピック


 2019年06月24日、オリックス株式会社(以下、「オリックス」)は青森県下北郡風間浦村と青森市で地熱発電の事業性検証のための掘削調査(以下、「当該調査」)を開始したことを発表した。

 オリックスではこれまで同地域で地表調査を進めてきたが、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)による「平成31年度地熱発電の資源量調査事業費助成金交付事業」の採択を受け、改めて地熱資源の確認を行う。

 当該調査は青森県下北郡風間浦村下風呂地域と青森市八甲田西部城ヶ倉地域を対象に掘削調査を行う計画で、調査期間は2019年05月~2020年02月の予定。青森市の調査には地元企業の株式会社城ヶ倉観光も参加する。

 オリックスは同社グループで運営する大分県大分市の温泉旅館「別府杉乃井ホテル」で保有・運営している地熱発電施設がある。自家用としては国内最大規模の最大出力1.9MWだ。八丈島では公募採択された地熱発電事業(運転開始予定は2022年)の調査を進めるなど国内数か所で地熱発電事業の開発を積極的に進めている。

 加えて、2017年には米国の上場地熱発電事業会社Ormat Technologies,Inc.(以下、「Ormat社」)の発行済み株式の約22.1%を約627百万米ドル(約707億円)で取得した。同社と戦略的な提携を結び、日本のみならずアジア地域において地熱発電事業を検討する方針。

 Ormat社は地熱発電事業を開発、設計、製造・据付、事業運営とワンストップで手掛けることができる企業だ。ニューヨーク証券取引所やテルアビブ証券取引所、フランクフルト証券取引所に上場している。地熱発電設備の世界各国での導入実績は出力に換算すると合計約2,200MWで、バイナリー方式の発電設備導入量では世界トップシェアの約85%を占める。同社が進める地熱発電事業は米国、中米、アフリカなどで展開しており、保有設備容量は727MWになる。

【情報ソース】
地熱発電事業、青森県風間浦村と青森市で掘削調査を開始、2019年06月24日、オリックス株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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