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【PPP】品川区と河野臨牀医学研究所、図書館・医療・福祉の複合施設を6/1にオープン/地域包括ケアの都市型モデル

2018.05.24 PPP


 2018年05月19日、品川区は大崎図書館と品川リハビリテーションパーク(病院と介護老人保健施設で構成)が一つになった複合施設の落成式を行ったことを発表した。6月1日から施設を開設する。

品川リハビリテーションパーク

 

 当該施設は区立御殿山小学校の改築により生じた区有地を活用して、区立図書館と病院及び介護老人保健施設(以下、「老健施設」)を合築したものである。品川区の狙いは老朽化する公共施設の集約と官民連携による地域包括ケアシステムの構築だ。地域包括ケアとは高齢者等が要介護状態になっても、住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう必要なサービス提供を行い、地域単位でサポートすることを指す。

 リハビリテーションパークは救急後のリハビリを病院・老健施設で切れ目なく行い、患者の在宅復帰を支える施設だ。在宅復帰後も通所リハビリや訪問リハビリなども行い、在宅生活の支援を行う。加えて、ケアマネージャーや看護師などから構成される「地域包括室」が中心となり、品川区での在宅復帰促進を目指した地域連携を構築する。急性期病院と在宅医療を行う病院の間に立ち、地域包括ケアにおける中心施設としての役割を担う方針だ。

 2014年8月に『(仮称)北品川五丁目介護老人保健施設等整備・運営事業者公募事業』において簡易型プロポーザル方式(公募型)が行われ、公益財団法人河野臨牀医学研究所(以下、「河野臨牀医学研究所」)の提案が選定され、実現に至っている。事業用地は品川区が50年の定期借地で貸付、施設の整備(設計・建設)から運営までを河野臨牀医学研究所が実施するという内容だ。

(施設概要 出典:公益財団法人河野臨牀医学研究所) 

 当該施設は地上8階建て(地下1階あり)で延床面積は約1万1,500㎡。2階に大崎駅前にあった品川区立大崎図書館が区分所有の形で入居し、それ以外のフロアが品川リハビリテーションパークとなる。病院は回復期リハビリ病棟・療養病棟・疾患別リハビリテーション施設があり、回復期病床等の数は130床。老健施設は定員100名の介護老人保健施設(ショートステイは20名の定員)・通所リハビリテーション・訪問看護ステーションが備わっている。

 図書館は子どもから高齢者まで生活の各場面に寄り添う「ライフサポート図書館」をコンセプトに運営を行う。闘病記を中心に健康について考える書籍を収集する「健康コーナー」を常設するほか、病院施設利用者への図書館資料の提供などを行っていく。

 今後は施設と地域、或いは隣接する御殿山小学校とも連携し、小学校の体験教育の受け入れや地域イベントの開催なども行う予定だ。地域に密着した施設運営を通じて、地域包括ケア施設の都市型モデルを目指す。

*アイキャッチ 出典:品川区

【情報ソース】
図書館と医療・福祉の複合施設 大崎図書館+品川リハビリテーションパーク落成式、2018年05月19日、品川区
(仮称)品川リハビリテーションパーク及び品川区立図書館新築工事 起工式、2016年10月26日、品川区

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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