【Zoomライブ配信】『 海外プロジェクトファイナンスの管理と不良債権回収の実践(基礎編)』の開催 (2022年8月26日)

2022.07.23 ナレッジパートナーの講演・イベント情報

ナレッジパートナー:小林 文彦


シグマインベストメントスクール 
『  海外プロジェクトファイナンスの管理と不良債権回収の実践(基礎編)
』の開催

日程 : 2022年8月26日 (金) 13:00~16:30
形式 : Zoomによるライブ配信(事前登録制)
主催 : シグマインベストメントスクール
講師 : 小林 文彦 氏 ( シグマベイスキャピタル株式会社 フェロー、国際開発研究者協会(SRID)代表幹事、名古屋工業大学大学院 非常勤講師(前期)、上智大学大学院 非常勤講師 )
定員 : 100名(先着順)
受講料 : 33,000円(税込)

〇講演趣旨

世界がようやくコロナ禍から抜け出そうとしている中で、2022年2月にロシアによるウクライナ侵攻が始まり、それに対抗する西側諸国を中心とした対ロシア経済制裁が行われています。 そして、原油・ガスや様々な鉱物などの資源エネルギー価格と食料価格の高騰が津波のように世界各国に襲いかかっています。 加えて、米国でのインフレ抑制を目的とした政策金利上昇と、それに伴うドル高が進行しています。 さらに、途上国を含む諸国ではインフレ抑制や通貨防衛の為の利上げも行われており、これらは全て今後の景気動向に大きな不確実性をもたらしています。 このような状況下、各企業は、様々なクライシス対応ができる組織と人材の確保が不可欠であり、その為に「海外プロジェクトファイナンス案件の管理と不良債権回収」も忘れてはならない分野です。

「海外ブロジェクトファイナンスの実務」受講者及びプロジェクトファイナンスや不良債権回収に携わる方を主な対象として、海外プロジェクトファイナンス案件の管理と不良債権回収についての基礎編と応用編からなる実践型セミナーをお届けします。 本セミナーは毎年開催予定であり、基礎編と応用編を同時期に受講することも、又、別々に時期を変えて受講することも可能です。 さらに、三件のケーススタディーを使用する応用編では、一回前の応用編とは違う内容としており、続けて応用編を受講することで、不良債権回収の実践力を一層高めることができます。

いかに精緻に組成されたプロジェクトファイナンス案件でも経済危機・市況変動・政変・非効率経営など様々な理由で問題が発生し、プロジェクトスケジュールの大幅な遅れや事業採算悪化等による債務返済不履行や無配となる可能性があります。 特に開発途上国におけるプロジェクトファイナンス案件はこの様なリスクに常に晒されており、参画する企業は不測の事態に遅滞なく適切に対応することがリスク管理上よりも求められています。 基礎編では、まずプロジェクトファイナンス契約締結から始まる案件管理の手法と他案件も含めた全社的ポートフォリオレビューのベストプラクティスを紹介します。 そして、案件管理の過程で発生する可能性のある諸問題の早期発見方法や不履行への現実的な対処方法を学びます。 その上で、不良債権回チーム組成や回収戦略策定を含む不良債権回収のプロセスの要点を押さえていきます。 常に係争や法的措置と隣り合わせの不良債権回収業務では、関連法に準拠した契約条項の注意深い執行が重要です。 また融資や投資についての引当金・時価評価・繰延税金資産の取り扱い等企業経営に大きな影響を与える事項の適切な措置も必要です。 本セミナーではこれらを含む不良債権回収業務での主要留意点も取り上げます。 そして、最後に不良債権回収の実務として四つの主要回収手法を実践的に紹介し、それぞれの回収手法の理解を深めます。

講師は、大手総合商社で途上国向け輸出金融やPPPを含むプロジェクトファイナンスを数多く手がけ、10年間のニューヨーク駐在中には2億ドル超の鉄道車両納入契約管理業務や不振米国メーカーを買収して経営を経験。 帰国後1997年アジア通貨経済危機により発生した自社の巨額不良債権回収業務で大きな成果をあげる。 そして、世界銀行グループで民間投融資を行う国際金融公社(IFC)の不良債権回収専門部隊である特務局に誘われて転職。 11年間のIFC在職中アフリカ・中近東を中心に数多くの問題案件を解決した実務家です。

〇カリキュラム

1.ポートフォリオ管理
1-1 プロジェクトサイクル概観
1-2 クロージングから案件管理へ
1-3 案件管理業務と格付レポート
1-4 ポートフォリオレビュー

2.問題発生から回収までのプロセス
2-1 早期問題発見と不履行への対応
2-2 不良債権回収チーム組成
2-3 不良債権回収プロセス
2-4 自社の立場と他ステークホルダー
2-5 不良債権回収戦略策定

3.不良債権回収業務での留意点
3-1 契約・担保・法制度
3-2 会計と税務
3-3 外部専門家と回収費用
3-4 不良債権の売買
3-5 株式・出資金

4.不良債権回収の実践
4-1 債務リストラによる回収
4-2 資産売却による回収
4-3 訴訟・仲裁・示談による回収
4-4 ローン売却による不良債権処理

補足: 仕事のコツ

〇講師紹介

【小林 文彦 氏】

シグマベイスキャピタル株式会社 フェロー
国際開発研究者協会(SRID) 代表幹事
名古屋工業大学大学院 非常勤講師(前期)
上智大学大学院 非常勤講師

山梨大学工学部機械工学科卒業。同年、伊藤忠商事入社。インフラプロジェクト課長、アセットマネジメント室長、プラントプロジェクト部門長補佐等を歴任。その間、海外のPPP (Purblic Private Partnerships)を含むインフラプロジェクトに携わる。10年間ニューヨーク駐在。1998年より不良債権回収業務に従事。2002年 Harvard Business School Advanced Management Program 終了。
2004年国際金融公社(IFC)ワシントン本部に転職。2011年 Harvard Business School Africa Business Conference のPanelistに招聘。2015年IFCを Chief Special Operations Officer(首席特務担当官)として定年退職。これまでプロジェクトファイナンスや不良債権回収及び開発援助の講義・講演を国際大学、名古屋工業大学大学院、上智大学、山梨大学、JICA、ECFA等で行う。PPPに関する外務省国際協力局長主催有識者懇談会に有識者として招聘(2017/4)。
国際開発研究者協会(SRID)代表幹事・キャリア開発事業講師(sridonline.org)。名古屋工業大学大学院非常勤講師(前期)。上智大学大学院非常勤講師。 主な論文に「プロジェクトファイナンス実務者から見た新興国PPPインフラ事業促進策」(Infrato、2018/3) がある。

〇関連講座情報
海外プロジェクトファイナンスの管理と不良債権回収の実践(応用編)

*アイキャッチ Photo by Mikael Kristenson on Unsplash

申込や詳細な内容の確認は下記リンク先でできます。
 『 海外プロジェクトファイナンスの管理と不良債権回収の実践(基礎編) 』のご案内

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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