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三菱UFJ信託銀行、国内投資家向けに海外クレジット投資信託スキームを設定

2016.04.01 トピック


 三菱UFJ信託銀行株式会社(以下、「三菱UFJ信託銀行」)は平成28年2月29日、地方銀行や年金基金等の国内投資家が海外のクレジット投資に参加できる信託スキーム(貸出先明示型指定運用金銭信託)を設定したと発表した。

 当該信託は三菱東京UFJ銀行などが組成する海外シンジケートローンや海外プロジェクトファイナンス貸出債券等から、運用対象が選定される金銭信託である。国内投資家はこの信託宛ての融資或いは信託受益権を取得することで海外クレジット投資に参加できる。

01(資料:三菱UFJ信託銀行)

当該信託の特徴は下記の通り。

・運用対象となる貸出債権が予め明示されている
・三菱UFJ信託銀行の融資/投資根拠を提供するなど、投資判断やモニタリングを支援する。
・融資や信託受益権の取得による投資など投資方法が選択可能
・最短1年からの投資が可能
・投資通貨や固定/変動金利の選択が可能

 アメリカやカナダなどではインフラへの投資としてレベニュー債が活用されており、マーケットで活発に売買されている。日本国内ではレベニュー債は認められておらず、茨城県環境保全事業団(エコフロンティアかさま)でレベニュー信託(金利:2.51%)という形で導入されたに留まっている。
 これまでインフラに対する投資は狭き門であったが、この信託スキームを通じてインフラ事業へ融資/投資する機会につながる可能性もある。インフラ投資の選択肢に多様性が出てきそうだ。

 今後三菱UFJ信託銀行は、平成29年度に年間700億円規模の新規受託を目指して取組んでいく。

【情報ソース】

海外貸出債権を運用対象とする信託の設定について(※PDFファイルが開きます)、2016年2月29日、三菱UFJ信託銀行

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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