2024.12.04
【書籍案内】『実践プロジェクトファイナンス』 (日経BP社)
2016.01.13 書籍案内
書籍名 : 実践プロジェクトファイナンス
著者名 : 井上 義明
発行所 : 日経BP社
判型 : A5判
ページ : 270ページ
価格(税別) : 2,800円
発行年月 : 2011年6月27日 ISBNコード : 978-4-8222-4858-1
内容紹介
石油やLNG(液化天然ガス)、非鉄金属などの資源開発や発電所建設のための資金調達手法であるプロジェクトファイナンスの実務家による最新情報を盛り込んだ決定版。
プロジェクトファイナンスは特定のプロジェクト・事業に対するファイナンス(融資)で、融資の返済原資はそのプロジェクト・事業から生み出されるキャッシュフロー・収益金に限定される。同時に、融資銀行の取得する担保は原則としてそのプロジェクト・事業の保有する物的資産や関連契約書に限定されるファイナンス手法である。
既存の事業を有する事業主に対して融資の返済義務を課さない、いわゆるリミテッド・リコース、またはノン・リコースといわれるものだ。
プロジェクトファイナンスの業務に20年以上携わってきた著者が、その歴史、そのプレーヤー(金融機関、スポンサー、リーガル・カウンセウル、コンサルタント)、その類型(資源開発、LNGプラント、工業プラント、発電所など)、リスク分析とキャッシュフロー分析など実務レベルで理解できるよう詳細に解説した。
●主要目次
はじめに
第1章 海外プロジェクトファイナンスとは何か
1.プロジェクトファイナンスの定義
2.プロジェクトファイナンスの特徴
3.プロジェクトファイナンスが利用される理由
4.仕事としての魅力
第2章 海外プロジェクトファイナンス市場のプレーヤー
1.金融機関
2.スポンサー
3.リーガル・カウンセル
4.コンサルタント
第3章 海外プロジェクトファイナンス小史
1.プロジェクトファイナンスの原型(1930年代のプロダクション・ペイメント)
2.現代的なプロジェクトファイナンスの台頭(1970年代のフォーティーズ油田開発)
3.資源開発案件(1980年代)
4.ユーロトンネル(1980年代その2)
5.北米のコジェネ案件(1980年代後半―1990年代前半)
6.アジア経済危機までのアジア市場(1990年-1997年)
7.カタールLNG(1994年)
8.アジア経済危機から10年(1998年―2007年)
9.リーマン・ショックとそれ以後(2008-2010年)
第4章 海外プロジェクトファイナンスの利用分野と類型
1.資源開発(石油・ガス、金・銅・石炭)
2.LNGプラント
3.工業プラント(石油精製所、石油化学プラント、精錬所、肥料プラント)
4.発電所
5.LNG船・FPSO/FSO・パイプライン
6.その他インフラ設備(道路、トンネル、港湾、通信施設、テーマパーク他)
7.プロジェクトファイナンスの類型
第5章 海外プロジェクトファイナンスのリスク分析とストラクチャリング
1.スポンサー・リスク
2.完工リスク
3.埋蔵量リスク
4.原料・燃料調達リスク
5.操業リスク
6.技術リスク
7.販売リスク
8.金利・為替リスク
9.キャッシュフローリスク
10.環境リスク
11.災害リスク
12.カントリーリスク
第6章 キャッシュフロー分析の要点
1.キャッシュフロー分析の目的
2.キャッシュフロー分析の具体例
3.キャッシュフロー分析の手法
4.キャッシュフロー分析の留意点
5.キャッシュフロー分析の位置付けと限界
第7章 海外プロジェクトファイナンスの組成プロセス
1.組成プロセスその1 ストラクチャリング段階
2.組成プロセスその2 インプリメンテーション段階
3.フィナンシャル・アドバイザーについて
第8章 金融危機・必要な技能
1.金融危機と海外プロジェクトファイナンス
2.海外プロジェクトファイナンス業務に必要な技能
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