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【円借款】オリエンタルコンサルタンツグローバルなど、フィリピン南北鉄道事業で詳細設計調査・施工監理を受注/3区間に渡り、総額約223億円

2017.12.11 インフラ融資


 2017年12月07日、株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル(以下、「OCGlobal」)はフィリピンの首都マニラで計画されている南北鉄道事業についての詳細設計調査及び施工監理業務を受注したことを発表した。

マニラ

 

(南北鉄道3事業 路線図 出典:株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル)

 11月28日に国際協力機構(JICA)より「フィリピン国マロロス―クラーク鉄道事業」(路線図の水色と青色部分)と「フィリピン国南北鉄道事業南線」(路線図の紫色部分)の詳細設計調査を受注した。業務を受注したのはOCGlobal(代表企業)など6社から成る共同事業体(JV)である。構成企業はOCGlobal、株式会社片平エンジニアリング・インターナショナル、パシフィックコンサルタンツ株式会社、東京メトロ、日本コンサルタンツ株式会社、株式会社トーニチコンサルタントの6社。

 総延長140kmの上記2区間について、F/S(フィージビリティ―スタディー)調査、基本設計、詳細設計を実施し、車両調達や工事についての入札図書(案)の作成も行う。契約金額は79億6千万円。

 12月01日にはフィリピン運輸省(DOTr)から「フィリピン国南北通勤鉄道事業(マロロス―ツツバン)」(路線図の赤色部分)の施工監理業務を受注した。こちらもOCGlobalが代表企業を務める共同事業体(JV)が受注。構成企業はOCGlobal、株式会社片平エンジニアリング・インターナショナル、パシフィックコンサルタンツ株式会社、、株式会社トーニチコンサルタント、日本工営株式会社の5社。

 こちらの業務は総延長38kmの対象区間で計画されている高架や駅、車両基地の建設工事について施工監理を行うもの。この区間の詳細設計調査はOCGlobalが実施していた。契約金額は144億円。こちらの事業はJICAの本邦技術活用条件(STEP)の適用案件であり、我が国のインフラ技術やノウハウの輸出も今後促進される見込みだ。

 フィリピンのマニラ首都圏は国内最大の経済活動拠点へと成長した一方、交通混雑の悪化が都市課題となっている。高速道路等の道路網の整備が進んではいるが、鉄道網の整備の遅れが指摘されていた。同国では課題解決に向けて鉄道事業に注力する方針であり、現政権中にも部分開通をしたい考えだ。

*アイキャッチ マリラオ駅完成イメージ 出典:株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル

【情報ソース】
フィリピン南北鉄道事業 詳細設計及び施工監理 受注 総額223億6千万円(*PDFファイルが開きます、276KB)、2017年12月07日、株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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