【参画】日本工営、インドネシア国で小水力発電事業を本格化/約7.2MW規模のIPP事業

2016.07.04 事業参画・売買レポート


 平成28年7月1日、日本工営株式会社(以下、「日本工営」)はインドネシア国西ジャワ州のチカエンガン川において小水力発電所の建設に着手したと発表した。

インドネシア 西ジャワ

 開発を進めるのは日本工営が出資比率90%を占めるインドネシアの現地法人「PT.Chkaengan Tirta Energi」(チカエンガンティルタエネルギー、以下「チカエンガン社」)だ。チカエンガン社が当該事業の開発権を持っており、5月23日にはインドネシア国の国有電力会社(PT.PLN)との間で売電契約の締結に至った。これを受けて、6月29日より発電施設の建設が開始されている。

 小水力発電所は西ジャワ州のチカエンガン川に計画されており、横軸フランシス型水車2基で約7.2MWの発電容量を見込んでいる。日本工営は事業に施工監理の立場で関わり、開発の段階での事業の収益性を高めるようだ。

 日本工営では当該事業を「グループ第1号の海外水力事業案件」と位置付けており、将来的には水力IPP事業のグローバル展開を目指すようだ。

事業の概要                                            

事業実施場所インドネシア国西ジャワ州ガルット県(バンドン市から南東約90km)
対象河川チカエンガン川(流域面積:197km2、平均流量:10.8m3/s、平均雨量3,200mm)
発電形式純粋流込み式、設計流量2X4.1m3/s=8.2m3/s、有効落差101.6m
設備容量7.2MW(2基=3.59MW、横軸フランシス型水車)
年間売電量46.7GWh

【情報ソース】
インドネシア国で小水力発電事業が始動(*PDFファイルが開きます、270KB)、平成28年7月1日、日本工営株式会社

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