【参画】ユーラスエナジー、豪州ヴィクトリア州で風力発電事業を稼働/出資比率約80%

2016.04.21 事業参画・売買レポート


 平成28年4月18日、株式会社ユーラスエナジーホールディングス(以下、「ユーラスエナジー」)は豪州で建設が進められていたカヌーアブリッジウインドファーム(Coonooer Bridge Wind Farm)が完成し、15日に竣工式を行ったことを発表した。竣工式にはオーストラリア首都特別地域(Australian Capital Territory : ACT州)の環境大臣も出席したようだ。

Coonooer Bridge

 この事業は豪州の風力発電事業者のWindlab Development社が開発を担当し、ユーラスエナジーが出資参画している。敷地はヴィクトリア州のメルボルンの北西約250kmのカヌーアブリッジ(Coonooer Bridge)。1基あたり3,300kWのヴェスタス社製風力発電機を6基設置した。発電規模は19,800kWになる。

 発電された電力はACT州へ売電される。既に20年間に亘る長期売電契約を締結済みだ。風力発電によるACT州への電力供給は今回初めてのようであるが、持続可能な形で発電することや売電期間20年の間で雇用や研究・教育などに与える影響が大きいと評価されている。ACT州の試算によれば、トータルで240百万ドルもの地域経済に与える経済効果があるようだ。

 さらにこの発電事業は地元の住民が出資している点も特徴的だ。全体の約3.8%と出資比率は僅かであるが、市民参加型の事業が実現されている。

 カヌーアブリッジウインドファームの概要                               

所在地オーストラリア、ヴィクトリア州(メルボルン北西約250 km)
発電規模19,800kW (3,300 kWx6基/ヴェスタス社製)
営業運転開始2016年4月1日
出資構成・ユーラスエナジーグループ:80%
・Windlab Development社:約16.2%
・地域住民:約3.8%
売電先オーストラリア首都特別地域(Australian Capital TerritoryーACT州)
売電期間20年

01(資料:ユーラスエナジーホールディングス)

【情報ソース】
2016年04月18日-豪州ヴィクトリア州における風力発電所の竣工について、平成28年4月18日、株式会社ユーラスエナジーホールディングス
ACT energised by first burst of clean,renewable wind power、平成28年4月15日、ACT Government

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