【参画】双日と四国電力、チリ共和国で太陽光発電プロジェクトに参画/定格出力98MW

2017.06.25 事業参画・売買レポート


 2017年6月23日、双日株式会社(以下、「双日」)は四国電力株式会社(以下、「四国電力」)やフランスの建設会社であるEiffage SA社とともにコンソーシアムを結成し、南米チリ共和国のウアタコンド太陽光発電プロジェクト(IPP)に参画することを発表した。

アタカマ砂漠

 当該事業は世界有数の日射量が確保できるチリ北部のアタカマ砂漠において、設備容量98MWの太陽光発電プラントを建設・運営し、発電した電力を同国の卸売電力市場で販売するものである。完工後3~5年以内での長期売電契約締結を目指す。
 EPC(設計・調達・建設)や運転・保守の統括管理は四国電力が担当する。今年の6月よりプラント設備の建設に着工し、2018年8月からの営業運転開始が目標だ。

 事業コンソーシアムの出資比率は双日が45%、Sojitz Corporation America社が15%、四国電力が30%、Eiffage SA社が10%の割合となっている。双日はグループ子会社と合わせて60%を占める。日本経済新聞によれば、総投資額は約1億5千万ドル、日本円で約170億円に上ると見られている。

 チリは経済成長に伴う電力需要の堅調な伸びが期待されているほか、2050年までに供給電力量に占める再生可能エネルギーの割合を70%とする目標を掲げるなど、再生可能エネルギー導入に積極的な国の一つだ。

事業の概要                                                                                                              

プロジェクト名称ウアタコンド太陽光発電プロジェクト
所在地チリ北部タラパカ州ウアタコンド地区
事業内容太陽光発電プラントの建設・運営、電力の販売
共同事業者
(カッコ内はプロジェクトへの出資比率)
・双日株式会社(45%)
・四国電力株式会社(30%)
・Sojitz Corporation of America(15%)
・Eiffage SA(10%)
売電先・当面は卸売電力市場にて全量を販売
・完工後3~5年以内に長期売電契約を締結予定
スケジュール・着工:2017年6月
・営業運転開始予定:2018年8月

【情報ソース】
チリ共和国における太陽光発電事業への参画について、2017年6月23日、双日株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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