2024.12.04
【書籍案内】『 地域包括ケアとエリアマネジメント 』(ミネルヴァ書房)
2019.08.19 書籍案内
書籍名 : 地域包括ケアとエリアマネジメント データの見える化を活用した健康まちづくりの可能性 (新・MINERVA福祉ライブライリー33)
著者名 : 佐無田 光、平子 紘平(編著)
発行所 : ミネルヴァ書房
判 型: A5判
ページ : 280ページ
価格(税別) : 3,500円
発行年月 : 2019年03月 ISBNコード : 9784623085095
〇内容紹介
地域包括ケアの実現に向けた時間・空間情報の貴重な活用例。データの見える化によって得られた知見を地域の政策に反映させるためのプロセスを検討し、地域特性に応じた福祉まちづくりの政策デザインを提起する。
[ここがポイント]
◎ データの見える化の政策活用に向けたプロセスを検討する。
◎ 課題先進地域におけるエビデンスに基づく地域政策の研究。
〇主な目次
序 章 エビデンスベースの地域政策デザインに向けて(佐無田光)
1 地域再生の現代的課題と地域政策デザイン
2 証拠に基づく政策立案(EBPM)
3 超高齢社会の地域政策デザイン
4 地域包括ケアのEBPM
5 地域包括ケアとエリアマネジメント研究会
6 社会実装への道のり
7 本書の構成
第Ⅰ部 健康まちづくり政策の課題
第1章 地域包括ケアの現状と課題(横山壽一/村上慎司)
1 地域包括ケアの理論的背景(1)――病院完結型から地域完結型へ
2 地域包括ケアの理論的背景(2)――「包括・統合ケア(integrated care)」の理論
3 地域包括ケアの理論的背景(3)――互助・コミュニティの規範理論
4 理論的背景の小括
5 地域包括ケアをめぐる経緯
6 地域包括ケアシステムの制度設計と位置づけ
7 地域包括ケアシステムの構築の具体化
8 地域包括ケアシステムの構築と「見える化」
9 地域包括ケアシステムの「深化・推進」と医療・介護の再編
10 地域包括ケアの課題
第2章 エリアマネジメントと健康まちづくり(高山純一)
1 暮らしやすいまちづくりの必要性とその背景
2 エリアマネジメントと都市計画マスタープラン
3 立地適正化計画と地域公共交通網形成計画によるまちづくり
4 超高齢社会における健康まちづくり
第Ⅱ部 地区高齢者データの見える化
第3章 国保データベース・後期高齢者データベースの「見える化」(藤生 慎/森崎裕磨)
1 国民健康保険データベース(KDB)
2 KDBデータの見える化
第4章 エクセルによるCSVデータの解析方法――レセプト・健診データからつくる保健事業(板谷智也) 1 本章のねらい
2 解析用CSVデータの準備
3 データの解析方法
4 パレート分析
5 データ解析と保健事業展開の実例
6 データ解析についてのあれこれ
第5章 認知症に関連する地区特性に関する考察(篠原もえ子/山田正仁)
1 認知症高齢者の増加
2 なかじまプロジェクト研究とは
3 認知症・軽度認知障害の実態
4 農村部では認知症有病者が少ない可能性がある
5 健診受診者と非受診者の認知症有病率の違い
6 健診受診における地区特性,心理特性
7 認知症・アルツハイマー病の危険因子・防御因子と地区特性
8 ソーシャル・キャピタルと認知症
9 地域高齢者の認知症予防施策について
第Ⅲ部 データ解析に基づく健康まちづくり
第6章 健康の社会格差(辻口博聖)
1 健康格差とその要因について
2 健康の社会格差の現状
3 健康の社会的決定要因が健康に影響を及ぼす仕組み
4 どのようにして健康の社会格差を是正するのか
5 志賀町スタディについて
第7章 健康データベースと災害情報との組み合わせによる見える化(藤生 慎/森崎裕磨)
1 分析対象疾患の設定と算出結果
2 地域の脆弱性を考慮した被災評価
3 地震動による「外力」の算出
4 地震による「脆弱性」の定量評価
5 外力と脆弱性から算出される「被災評価」
第8章 高齢者施設配置の適正化に向けた地理的展開――高齢者の生活圏域に関するエビデンスの活用事例(西野辰哉)
1 「日常生活圏域」とは
2 高齢者の生活圏に関するエビデンス
3 地域包括ケアシステムへの応用
4 地理情報システム(GIS)を活用した高齢者施設配置の適正化に向けた計画例
5 地域包括ケア政策への示唆
第Ⅳ部 地域の医療・介護経済の評価
第9章 医療・介護保険の財政分析(武田公子)
1 医療・介護に係る自治体財政の枠組み
2 国保財政の自治体間比較
3 介護保険財政の自治体間比較
4 地域間格差と広域化をめぐる政策的含意
第10章 家内ケア労働と介護離職問題の実態と社会的費用(寒河江雅彦)
1 全国における高齢化の推移
2 羽咋市における家族介護者の介護実態
3 考察と結論
補 章 介護離職と「家族レジリエンス」のとらえ――地域包括ケアシステム下での家族支援(柳原清子)
はじめに
1 介護離職・転職と家族レジリエンスの要素との関連
2 家族構成と介護状況
3 日常生活維持力と家族の信念や姿勢
4 H市の家族レジリエンスと地域包括ケアシステム下での家族支援の在り方
第11章 医療・介護部門の地域産業連関分析(寒河江雅彦)
1 経済波及効果
2 日本の医療・介護分野の経済規模と産業としての位置づけ
3 羽咋市における医療・介護費の経済波及効果推計――地域事例研究
4 まとめ
終 章 域学共創研究による地域政策形成(平子紘平/佐無田光)
1 自治体と大学の連携による域学共創研究が求められる背景
2 域学共創研究の体制構築に向けた自治体側の準備活動
3 域学共創研究の体制構築に向けた大学との調整
4 域学共創研究におけるコーディネーターの役割と活用
5 域学共創研究の展開の課題と留意点
6 自治体と大学による域学共創研究の展開の効果
研究成果一覧
あとがき
索 引
購入や詳細な内容の確認は下記リンク先でできます。 『 地域包括ケアとエリアマネジメント データの見える化を活用した健康まちづくりの可能性 』- (ミネルヴァ書房)