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【投資】グリーンファイナンス推進機構、西粟倉村が進める小水力発電に90百万円出資/地方自治体がメインスポンサーとなる民間型発電事業

2018.05.07 インフラファンド動向


 2018年03月29日、一般社団法人グリーンファイナンス推進機構(以下、「グリーンファイナンス推進機構」)は岡山県英田郡西粟倉村(以下、「西粟倉村」)が計画している小水力発電事業に対する90百万円の出資の決定を発表した。

西粟倉村

 出資対象となった事業は西粟倉村を縦断する吉野川の水資源を活用して行われる小水力発電事業である。発電した電力を売電することで収益を得る。事業の規模を示す発電容量は199KW、総事業費は約5.2億円。

 事業推進に当り、西粟倉村がメインスポンサーとなるSPC(特別目的会社)「あわくら水力発電株式会社」を設立する。普通株式として西粟倉村が100百万円、優先株式としてグリーンファイナンス推進機構が90百万円をそれぞれ出資した。地域金融機関から330~350百万円の融資も予定されており、調達した資金は事業費に充てられる。

 西粟倉村では吉野川での小水力発電を1966年から実施しており、50年以上に亘る運営や維持管理などの知見やノウハウが蓄積されている。(ちなみに今回の小水力発電事業が稼働すると西粟倉村の全消費電力の4割強が水力発電で賄われる計算となる。)今後は、小水力発電事業の運営ノウハウを持つ西粟倉村が主体となって、設計・施工業者の選定や、運営・維持管理まで行う計画。

(スキーム概要 出典:一般社団法人グリーンファイナンス推進機構)

 西粟倉村は岡山県の最北東端に位置し、人口減少と高齢化が進んできた人口約1,500人の基礎自治体である。面積の約95%を森林が占めている環境を活かし、『百年の森林(もり)構想』を掲げ、森林を適切に管理・有効活用する「持続可能な森林経営」を行うことで、上質な田舎づくりを目指している。2013年05月には「環境モデル都市」の一つとして国から選定を受けている。今回の小水力発電事業で得る配当収入は、これまで村が進めてきた百年の森林事業やローカルベンチャー事業の支援・育成に向けた自主財源とされる方針だ。西粟倉村での地域課題解決に向けた取組が加速することが期待される。

*アイキャッチ 出典:一般社団法人グリーンファイナンス推進機構

【情報ソース】
岡山県西粟倉村小水力発電事業への出資決定について(*PDFファイルが開きます、239KB)、2018年03月29日、一般社団法人グリーンファイナンス推進機構
環境モデル都市の追加選定について【結果発表】、2013年03月15日、首相官邸内閣府地方創生推進事務局

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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