三井物産、豪ガス田権益を35%取得。5億2000万豪ドル(約450億円)。

2015.11.10 事業参画・売買レポート


三井物産株式会社が豪州エネルギー大手のSantos Limited(以下サントス社)が保有する豪州ヴィクトリア州キッパーガス・コンデンセート田35%権益を取得したことを発表した。
Mitsui E&P Australia Pty Ltd(三井物産100%子会社⇛会社HP)を通じて取得することで合意に至ったようだ。権益売買契約書は2015年11月6日に締結済み。
取得金額は5億2000万豪ドル。日本円で約450億円。
債務削減を目指すサントス社は売却益を債務返済に充てる。

三井物産が参画する豪州国内向けガスプロジェクトはこれで3件目となる。
(ヴィクトリア州のCasinoガス田、クイーンズランド州のMeridian炭層ガスの開発は既に進んでいる。)
今回のプロジェクトは2016年中に天然ガス・コンデンセート及びLNGの生産開始を目指し、国内向けに販売が予定されている。

プロジェクト概要                                                                                                      

鉱区キッパーガス・コンデンセート田
権益保有者
(三井物産参画後)
32.5% Esso Australia Resources Pty Ltd 【オペレーター】
32.5% BHP Billiton Petroleum(Bass Strait) Pty Ltd
35% MEPAU若しくは新設のMEPAU100%子会社
ガス・コンデンセート田位置ギプスランド堆積盆地、ヴィクトリア州沖合45km
可採埋蔵量
(当プロジェクト100%ベース)
ガス:620 billion cubic feet
コンデンセート/LPG:3千万バレル
水深100メートル

01(資料:三井物産株式会社)

今後は豪政府承認や既存権益保有者による先買権の放棄などの契約要件を充足させ、権益譲渡の完了に向けて進めていくようだ。

, , ,


デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
ISS-アイ・エス・エス

月別アーカイブ