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【プロジェクトファイナンス】バークレイズ証券、再エネでプロジェクトボンドを組成/発行金額46億7千万円、生保や地銀に販売

2017.08.29 インフラ融資


 2017年8月28日、バークレイズ証券株式会社(以下、「バークレイズ証券」)は京都府南丹市での太陽光発電事業に対するプロジェクトボンドを組成し、生命保険会社や地域金融機関などの国内機関投資家に販売したことを発表した。

 組成されたプロジェクトボンドは『RJ再生可能エネルギープロジェクトボンド Ⅰ 受益権/ABL』といい、2017年8月25日に発行された。対象となっている太陽光発電事業に対するプロジェクトファイナンスローンを裏付とした信託受益権とABL(アセット・ベースト・レンディング)から成っており、長期・安定型の利回りが特長だ。

 発行金額は46億7千万円、最終償還日は2040年8月20日を予定している。バークレイズ証券としては単独でのプロジェクトボンド組成は初のこと。

南丹市役所

 当該プロジェクトボンドが対象としている太陽光発電事業は、リニューアブル・ジャパン株式会社がスポンサーとなって進める京都府南丹市八木町・園部町の案件だ。発電容量は14.5MWであり、約7,993tの年間CO2排出削減量を見込んでいる。

 バークレイズ証券の代表取締役社長 木曽健太郎氏は「世界的にESG投資(*1)への機運が高まる中、今回このような形で日本のスポンサーと投資家の両ニーズを結びつけ、国内の再生可能エネルギーの普及促進に貢献できることを喜ばしく思います。今後もバークレイズはESG債市場の拡大のために努力していきます。」とコメントしており、今後も日本におけるグリーンプロジェクト向けファイナンスの組成に積極的に関与する方針だ。

(*1)ESG投資:Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス・企業統治)に配慮している企業や事業に対して行う投資。

*アイキャッチ Photo by Andreas Gücklhorn on Unsplash

【情報ソース】
バークレイズ証券、再生可能エネルギープロジェクトボンドを組成、2017年8月28日、バークレイズ証券株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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