【コンセッション】高松空港、運営権の優先交渉権者は三菱地所グループに決まる

2017.07.28 コンセッション


 2017年7月26日、国土交通省は高松空港の運営を民間委託するにあたり、第2次審査を行った結果、優先交渉権者として『三菱地所・大成建設・パシコングループ』を選定したことを発表した。

 同グループの代表企業は三菱地所株式会社で、その他のコンソーシアム構成企業は、大成建設株式会社、パシフィックコンサルタンツ株式会社、シンボルタワー開発株式会社である。シンボルタワー開発株式会社は、高松シンボルタワーを不動産として保有・運営している地元企業だ。

 2次審査は1次審査を突破した3者で争われた。公表された審査結果によると、『三菱地所・大成建設・パシコングループ』は164.3点で優先交渉権者となり、オリックスを代表企業とする『高松空港ORIGINALSグループ』は155.5点で時点交渉権者となった。3位は穴吹興産を代表企業とする『香川・四国・せとうちの未来を創るコンソーシアム』は137.4点であった。具体的な提案内容や得点の内訳については、8月に予定されている基本協定の締結後に公表される予定のようだ。

 今後は8月に基本協定の締結を行い、10月に運営権の設定や実施契約の締結が予定されている。その後は具体的なビル施設等事業の開始が12月、空港運営事業の開始は来年4月1日の予定で進む。

〇事業概要
・事業期間:最長 55 年間(当初 15 年+オプション延長 35 年以内、不可抗力等による延長)
      * 参考(仙台空港):最長 65 年間(当初 30 年+オプション延長 30 年以内、不可抗力等による延長)
・事業範囲:空港運営等事業、ターミナルビル事業、駐車場事業 等
・事業方式:国は、公募により運営権者を選定
         運営権者は、滑走路等の運営とターミナルビル等の運営を一体的に実施
         国は、公共施設等運営権を設定し、運営権者より運営権対価を収受

〇高松空港就航路線
【国内線】
 ・東京:13往復/日
 ・成田:2往復/日
 ・沖縄:1往復/日

【国際線】
 ・ソウル:3往復/週
 ・上海:4往復/週
 ・台北:6往復/週
 ・香港:3往復/週

【情報ソース】
高松空港特定運営事業等の優先交渉権者の選定について(平成29年7月26日)、2017年7月26日、国土交通省

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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