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【FM】大林組、IoT・AI技術を活用した建物管理システムを開発/快適性・ウェルネス・資産価値を追求/2017年9月に実証運用を開始

2017.07.04 トピック


 2017年6月28日、株式会社大林組(以下、「大林組」)はIoTやAI技術を活用し、建物利用者の快適性や利便性を高めつつ、最適な建物管理を実現させるビルマネジメントシステム(以下、「当該システム」)の開発を発表した。

 現在、建物の内外は温度や照度を計測するセンサーやカメラなど多様な情報機器が設置されている。しかし、これらの機器が取得した情報は空調や照明、セキュリティーなど、それぞれの閉じられたシステムの中だけで利用されるものである。これに対し、今回大林組はIoT技術を用いて、センサー情報などをクラウド上でオープン化し、個別のシステムにとらわれず相互利用できる状態をつくる。さらにこのクラウドにAI技術を適用することで、自動で最適な建物制御へ導くシステムとしたい考えだ。

(開発するシステムの概念図 出典:株式会社大林組)

 例えば、建物利用者のスマートフォンやパソコンから温熱や光環境などに対する好みなどを情報としてクラウド取り込むことで、AIが一人ひとりの快適性を把握し、自動的に室内環境の個人最適化が期待できるようだ。さらに、建物が長期間使われるほど自動的にチューニングがなされ、より最適な環境に近づくと考えられている。

 当該システムは建物管理の利便性も向上させる。照明器具や空調機、ポンプ類などの設備機器はエネルギー消費量や運転効率などの複数のデータを解析することで、機器の劣化状況や更新時期の予測を可能にする。故障する直前でメンテナンスや更新を計画することができ、より効率的な建物の維持管理に繋がる。

 大林組は当該システムを東京都内のテナントオフィスビルに導入し、2017年9月から実証運用を開始させる。快適性やウェルネス(*1)に関する効果検証とともに、エネルギーの無駄をいかに減少させられるか省エネの観点からも検証がなされる。
 実証運用を通じた当該システムの実用化を進めると同時に、BIMデータとの連携や複数の建物から収集したビッグデータとAI技術を用いたエリアマネジメントシステムを視野に入れて、さらに開発を進めるようだ。

(*1)ウェルネス(Wellness):世界保健機関(WHO)が提示した、身体的、精神的、社会的に良好な状態(well-being)を指す概念。建築分野においては人間の健康や快適性と生産性の向上を主旨とし、2014年に米国のDELOS社によって創設されたWELL認証という建物評価制度がある。大林組では「ウェルネス建築」と名付け、その実現に向けた技術開発にこれまで取り組んできている。

*アイキャッチ 出典:株式会社大林組

【情報ソース】
IoT・AI技術の活用により建物利用者の快適性・利便性を高め、ウェルネスの観点からもさまざまなサービスを提供するビルマネジメントシステムを開発、2017年6月28日、株式会社大林組

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