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【インフラマネジメント】福田道路&NEC、AI技術で舗装の劣化・損傷を自動診断/社会実証を重ね、2017年度の実用化を目指す

2017.02.25 トピック


 平成29年1月31日、福田道路株式会社(以下、「福田道路」)と日本電気株式会社(以下、「NEC」)は共同で、AI技術を活用した「舗装損傷診断システム」を開発したと発表した。

 当該システムでは一般的なビデオカメラで撮影した路面の映像を分析することでわだち掘れとひび割れを同時に検出する。検出後は路面状況の劣化レベルを自動で判定する。路面の撮影時に同時にGPS情報も取得することで地図データ上での確認も可能だ。

(わだち掘れ検出のイメージ 出典:日本電気株式会社)

(ひびわれ検出のイメージ 出典:日本電気株式会社)

 

(舗装損傷診断システムの利用イメージ 出典:日本電気株式会社)

 当該システムを支えるのはNECの最先端AI技術群「NEC the WISE」の一つであるディープラーニング(深層学習)技術を搭載した「NEC Advanced Analytics – RAPID機械学習」である。この技術を用いた舗装損傷診断システムは2017年度を目処に実用化を目指す。並行して、道路の補修計画の策定~補修工事の実施・評価までの一連の工程を対象にした、「AI技術を活かした最適化」の検討も並行して続けるようだ。

 福田道路とNECは「本システムを用いた一般道での実証実験において、専門技術者の目視点検と同等のレベルで路面のわだち掘れとひび割れを同時に検出できることを確認しました。更に社会実証を重ね、今後実証データの公表を予定しています。」としている。

【情報ソース】
福田道路とNEC、AI技術を活用した舗装損傷診断システムを開発~路面の映像からわだち掘れとひび割れを同時に検出~、平成29年1月31日、福田道路株式会社・日本電気株式会社
NEC、AI(人工知能)技術ブランド「NEC the WISE」を策定、平成28年7月19日、日本電気株式会社
NEC、自動でデータの傾向を学習する人工知能ソフトウェアを発売、平成27年8月21日、日本電気株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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