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【いちごグリーンインフラ投資法人】インターネットIR説明会で講演/個人投資家に向け、商品特性や業績見通しを解説/『長く安心して保有して頂きたい』

2017.02.21 インフラファンド動向


 平成29年2月20日、いちごグリーンインフラ投資法人(証券コード:9282)の資産運用会社であるいちご投資顧問株式会社(以下、「いちご投資顧問」)が個人投資家向けインターネットIR説明会を開催した。

 いちご投資顧問で上席執行役グリーンインフラ本部長を務める日色隆善氏が担当し、いちごグリーンインフラ投資法人の商品特性や業績の見通し等について話したほか、チャットを介した個人投資家の質疑にも答えた。

 説明会の中では運用コンセプトが語られ、投資家に安心して長期で保有頂けるように安定的な運用を目指していることが伝えられた。具体的には固定価格買取制度(FIT)に基づいた売電をする太陽光発電所を中心に投資している点やモニターカメラを通じてリアルタイムで発電状況を確認できる点だ。

 投資家に安心感を与えられるよう、分配金にも独自の2つの工夫がなされている。それは『利益超過分配金』と『オペレーターの賃料保証』だ。
 投資法人が保有する発電設備は減価償却の対象となるが、減価償却費は実際にはキャッシュアウトしない会計上の費用のため、会計上の利益とキャッシュフローに差異が生じる。ここから生じる減価償却費見合いの現金を分配金の一部として株主に還元するのが『利益超過分配金』だ。投資家は売電による収益に利益超過分配金を加算した金額が分配金として手に入る。
 太陽光発電の収益は日射量によって変動する。つまり、日射量が上振れすれば分配金も増えるが、日射量が少なければ分配金は減る。その分配金の下振れリスクに対応するために採用されたのが『オペレーターの賃料保証』である。オペレーター(いちごECOエナジー)が最低日射量による売電収入相当分を賃料として保証するものだ。これにより日射量が少ない年であっても一定の収益を安定して確保できるようになっている。

 安定運用を基本理念とするインフラグリーン投資法人であるが、業績見通しとして、2017年6月期予想(運用期間7か月)では純利益45百万円、一口当たり分配金は3,417円を見込んでおり、通年の決算として初めて計上する2018年6月期予想では純利益81百万円、一口当たり分配金は6,091円と想定している。

 スポンサー企業のいちごグループは現在24発電所(建設中も含む)を保有しており、全ての物件において固定価格買取制度での買取価格は40~32円で確定してる。当面、物件の仕入れはいちごグループから行う方針で、1年以上の安定稼働が確認できた物件から組込んでいく。今後3~5年の間で資産規模も400~500億円程度に増やす考えだ。投資対象としてはこれまでの太陽光発電施設以外に、高い利回りが期待できる陸上風力発電施設の開発に軸足を移していくことも考えているとした。

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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