【コンセッション】伊藤忠商事とカナデビア、モロッコで統合型廃棄物処理発電事業に参画

2026.08.16 コンセッション


 2026年8月4日、伊藤忠商事株式会社(以下、「伊藤忠商事」)、Kanadevia Inova社(以下、「カナデビア」)、Nareva社はともに、モロッコ王国カサブランカ市で統合型廃棄物処理初事業を行うことを発表した。

 当該事業は既存のメディウナ最終埋立処分場の運営・閉鎖・管理、新たな最終埋立処分場の建設・運営を行うもので、コンセッション事業として行われる。これまで主に埋立処理されてきた廃棄物を衛生的に処理すると同時にエネルギーとして有効活用することが狙いだ。

 カナデビアが得意とする超大型燃焼・ボイラーシステムや最新自動燃焼制御システム「Autaro™」などの先進技術が導入されたごみ焼却発電プラントが建設される予定で、カサブランカ市で年間約150万トン排出されている一般廃棄物は全量焼却され、その余熱を活用して発電する(発電容量:約126MW)。埋立場から発生するメタンガスを利用したメタンガス発電施設(発電容量:4MW)の新設・運営や余剰地を活用した太陽光発電施設(発電容量:50MW)の新設・運営も計画されているほか、将来的にはCO2回収技術(CCUS)の導入を見据えた設計となっている。

 複数の発電方式を組み合わせた大規模な統合型廃棄物処理発電事業はモロッコでは初。施設全体の発電容量はカサブランカ市の人口の約1/4に相当する約100万人の年間消費電力を賄う規模になる。運転開始時期は2030年6月に予定されている。

 事業会社はAl Beida Clean Power社。カサブランカ市政府とのコンセッション契約、モロッコ水・電力公社(ONEE)、公共サービス会社(SRM Casablanca-Settat)との売電契約を締結し、33年6ヶ月にわたる事業運営権を取得している。

 伊藤忠商事は英国子会社のI-Environment Investments Ltd.を通じて事業会社へ出資参画している。伊藤忠商事はこれまで英国、セルビア、ドバイなどで廃棄物処理発電事業を行っており、クリーンエネルギー需要の拡大が見込まれる中東欧、アフリカ、中近東、アジア地域での事業展開を強化する。

 Nareva社はカサブランカ市に本社を置くモロッコを代表する王族系財閥Al Madaグループ傘下の大手エネルギー・環境インフラ企業。

*アイキャッチ UnsplashEka Maitri Viryaniが撮影した写真のEka Maitri Viryaniが撮影したイラスト素材

【情報ソース】
モロッコ王国初の統合型廃棄物処理発電事業に参画 コンセッション契約および売電契約を締結、2026年8月4日、伊藤忠商事株式会社

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