2025.11.13
【戦略】千代田化工建設、仏エクウィル社と国内浮体式洋上風力で協業
2025.07.09 トピック
2025年7月2日、千代田化工建設株式会社(以下、「千代田化工建設」)はフランスのEkwil S.A.S(以下、「エクウィル社」)と、国内の浮体式洋上風力発電事業の協業に関する覚書を締結したことを発表した。
エクウィル社は世界最大のFPSOの開発者兼オペレーターであるSBM Offshore N.V.(エスビーエム社)と世界初のFloating LNGなど多数の石油・ガス関連の洋上設備建設の実績を持つTechnip Energies S.A.S(テクニップ社)とが共同設立した浮体式洋上風力発電専業の合弁会社だ。
エクウィル社はフランスでの浮体式洋上風力発電設備の実証プロジェクト(発電設備3基、25MW)においてEPCIを手掛けているほか、韓国の蔚山沖で計画されている世界初の商用浮体式洋上風力発電所の建設プロジェクトにもコントラクターとして参画している。
今後、千代田化工建設は将来的な浮体式洋上風力発電所の建設に向け、EPCIを含めた浮体建造のサプライチェーン、輸送・保管・据付、日本法規対応などの遂行計画策定業務を中心に、エクウィル社との市場参入に向けた協業検討を進める。なお、浮体構造の設計はエクウィル社がライセンスを保有する浮体技術(セミサブ(半潜水)型)をもとに行う方針だ。
千代田化工建設とテクニップ社は2023年12月に、日本国内の特定海域を対象にした浮体式洋上風力発電所建設のFeasibility Study業務の共同受注を発表している。
*アイキャッチ UnsplashのSteven Coffeyが撮影した写真
【情報ソース】
・Ekwil S.A.Sとの日本国内浮体式洋上風力発電事業の協業に関する覚書の締結について(*PDFファイルが開きます、315KB)、2025年7月2日、千代田化工建設株式会社
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