【O&M】カナデビア、米国のごみ焼却発電プラント関連企業を買収

Tweet

　2025年4月4日、カナデビア株式会社（以下、「カナデビア」）は同社100%子会社のKanadevia Inova AG（以下、「Inovaグループ」）が米国のMatrix Power Services, Inc（以下、「MPS」）の全株式を取得したことを発表した。

　MPSは米国ロードアイランド州パスコアッグに本社を置く1999年に設立された企業だ。米国でごみ焼却発電プラントへのボイラ部品供給や据付、メンテナンス事業等を展開している。現在、米国東海岸を中心にあるごみ焼却発電プラントのうち約40施設のメンテナンスを手掛けている。2023年度の売上高は約1,700万米ドル。

　MPSは2025年4月3日より、Kanadevia Inova Matrix Services USとして営業を開始している。Inovaグループは今後MPSの事業領域を既存のボイラ部品供給・据付やメンテナンスだけではなく、プラントの基幹改良やアップグレードなどに拡大させる方針。

　Inovaグループは2024年6月に、B&W A/Sの親会社Babcock & Wilcox Enterprise. Incからプラントのアフターサービス等を行うBabcock & Wilcox Renewable Service A/Sの株式を取得し子会社している。また2025年夏にはアイルランドのゴミ焼却発電プラント運転会社のEncyclis Ireland Operations Ltd.を買収完了する予定だ。従来からのEPC事業だけでなく、運営やメンテナンス等の継続的事業を拡大させている。

*アイキャッチ　UnsplashのNils Huenerfuerstが撮影した写真

【情報ソース】
・Kanadevia Inova、米国でごみ焼却発電プラント関連企業を買収～O&Mなどの継続的事業をさらに拡大～（*PDFファイルが開きます、672KB）、2025年4月4日、カナデビア株式会社

【関連記事】
・【O&M】カナデビア、アイルランドのごみ焼却発電プラントO&M企業を買収
・【EPC】カナデビア、英国Tilburyのごみ焼却発電プラントを受注
・【出資】伊藤忠商事、米国ノースダコタ州の風力発電事業に参画