【稼働】ユーラスエナジーHD、北海道豊富町の芦川ウインドファームが完成 全区画で商業運転開始

2025.02.16 事業参画・売買レポート


 2025年2月14日、株式会社ユーラスエナジーホールディングス(以下、「ユーラスエナジーHD」)はグループ企業の合同会社道北風力が北海道豊富町で開発を進めていた「芦川ウインドファーム」の南側区画が完成し、操業中の北側区画とあわせて、当該発電所の全区画で商業運転を開始したことを発表した。

 当該発電所は道北地域の6カ所(*)の風力発電所(風力発電機計107基)から成る「道北風力発電事業」(総連系容量434.5MW)の一部となっている。北側区画と南側区画の2エリアで構成されており、シーメンスガメサ・リニューアブル・エナジー社の定格出力4,300kWの風力発電機が北側区画に16基(68.8MW)、南側区画(60MW)に15基設置されている。合計出力は128MW。北側区画は2024年1月4日からすでに商業運転を開始している。

 北側区画と南側区画を合わせた発電電力量は一般家庭の使用電力量に換算して約76,000世帯相当が見込まれている。発電した電力は全量を北海道電力ネットワーク株式会社へ売電する。

 道北地域は風況に恵まれた地域である一方、電気を需要地に送るための送電線に空き容量がないことが課題であったが、ユーラスエナジーHDなどが出資する北海道北部風力送電株式会社が国の補助を受け、2023年4月に大規模な送電網と蓄電池設備の整備を行ったことで、当該地域で大規模風力発電の導入が可能となっている。

(*)
浜里ウインドファーム、川南ウインドファーム、川西ウインドファーム、樺岡ウインドファーム、勇知ウインドファーム、芦川ウインドファームの6つ。

*アイキャッチ 出典:株式会社ユーラスエナジーホールディングス

【情報ソース】
「芦川ウインドファーム」全区画の営業運転開始~「道北風力発電事業」計107基の風力発電機が稼働~、2025年02月14日、株式会社ユーラスエナジーホールディングス

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