【投資】オリックス、次世代エネルギー事業会社の転換社債を引受 引受額731百万米ドル

2025.01.22 事業参画・売買レポート


 2025年1月20日、オリックス株式会社(以下、「オリックス」)は持分法適用会社であるGreenko Energy Holdings(以下、「Greenko」)の全株式をAM Green Powr B.V.(以下、「AMP」)に譲渡することを発表した。AMPはGreenkoの創業者が設立した次世代エネルギー事業会社AM Green B.V.(以下、「AMG」)の100%子会社。

 加えて、オリックスはAMGの100%親会社であるAM Green (Luxembourg)S.à.r.l(以下、「AMG Lux」)が発行する転換社債を引き受けることも発表した。

 オリックスは2021年3月にGreenkoに出資し、事業成長を支援してきたが、キャピタルリサイクリング(資産の入れ替え)の一環としてGreenkoの全株式を売却し、資金の一部をAMG Luxに再投資する形を取った。Greenkoの株式譲渡価格は1,462百万米ドルで、引き受ける転換社債の総額は731百万米ドル。今後、必要となる許認可の取得手続き等を経て、2025年3月中をめどに株式譲渡、転換社債引き受けが行われる予定。

 Greenkoはインドの主要な再生可能エネルギー企業の一つで、インド国内で太陽光・風力・水力発電など、設備容量計7.3GWの稼働済みの再エネ発電施設を運営しているほか、大型の揚水発電の開発も現在進めている。AMGは2023年に設立された脱炭素化やグリーンソリューションを手掛ける企業で、グリーン水素やグリーンアンモニアの生産プロジェクト、水電解装置の製造プロジェクトなどを進めている。年間500万トンのグリーンアンモニアを生産する計画があり、現在インドのアンドラプラデシュ州カキナダでグリーンアンモニアを生産するプラントの建設を進めている。運転開始は2026年中となる予定。

*アイキャッチ UnsplashBhupesh Talwarが撮影した写真

【情報ソース】
Greenko Energyの株式譲渡契約締結および関連会社への新規投資に関するお知らせ(*PDFファイルが開きます、209KB)、2025年1月20日、オリックス株式会社

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