【開発】豊田通商やユーラスエナジーHDなど、エジプトのスエズ湾風力発電所Ⅱを150MW増設

2024.11.20 事業参画・売買レポート


 2024年11月19日、豊田通商株式会社(以下、「豊田通商」)はグループ会社の株式会社ユーラスエナジーホールディングス(以下、「ユーラスエナジーHD」)とともにエジプト・アラブ共和国(以下、「エジプト」)で開発を進めるスエズ湾風力発電所Ⅱ(Gulf of Suez Wind Farm Ⅱ)を150MW増設することを発表した。

 従来の計画はエジプトのスエズ湾沿岸に位置するガルフ・エル・ゼイト地区(首都カイロから南東に約200km)で、504MW(定格出力6MWの風車を84基)の陸上風力発電所を建設・所有・運営し、完工後25年間に亘ってエジプト送電公社(Egyptian Electricity Transmission Company)に売電するというものだ。豊田通商とユーラスエナジーHDが出資参画したスエズ湾風力発電所Ⅰ(2019年10月から商業運転開始済み)の後続に位置づけられている。

 従来計画を変更し、150MW分の風力発電設備(7.5MW×20基)を増設することで出力654MWの風力発電所へとする。総事業費は増設分の1億3,000万米ドル増え、約7億9,000万米ドルになる。2023年3月に建設工事に着工しており、増設分も含めて商業運転の開始は2025年8月の予定だ。

 事業会社は「RED SEA WIND ENERGY S.A.E.」。事業会社の株主は豊田通商(20%)、ユーラスエナジーHD(20%)、ENGIE S.A.(エンジー社)(35%)、エジプトの建設会社Orascom Construction PLC(オラスコム・コンストラクション社)(25%)*カッコ内の数字%は出資比率)。

 融資銀行団は株式会社国際協力銀行、株式会社日本貿易保険、株式会社三井住友銀行、農林中央金庫、ソシエテ・ジェネラル銀行、欧州復興開発銀行。

*アイキャッチ 出典:豊田通商株式会社

【情報ソース】
・エジプトで建設中の風力発電所の150MW増設について~アフリカ最大となる654MWの風力発電所に計画変更~、2024年11月19日、豊田通商株式会社

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