【ファンド】島津製作所、バイオエネルギー・炭素回収装置の開発を行うベンチャーに出資

2024.11.10 インフラファンド動向


 2024年11月5日、株式会社島津製作所(以下、「島津製作所」)は同社のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンドを通じて、京都大学発のスタートアップ企業ライノフラックス株式会社(以下、「ライノフラックス」)に出資したことを発表した。

 ライノフラックスは京都大学大学院工学研究科の蘆田隆一講師の研究成果である「バイオマス資源を燃焼させずに金属イオン溶液の酸化還元反応によりバイオマス資源から電気エネルギーと純度99.9%以上の二酸化炭素を回収する」という技術を保有しており、当該技術を活かして、バイオマス資源から高純度の二酸化炭素を回収しながら高効率に発電するプラントの開発を行っている。

 島津製作所のCVCファンドの名称はShimadzu Future Innovation投資事業有限責任組合。2023年4月に設立されており、運用期間は10年間。対象領域はヘルスケア、GX、マテリアル、インダストリーで、主に「シード」・「アーリー」段階の企業に投資している。運用総額は50億円。

*アイキャッチ UnsplashPietro De Grandiが撮影した写真

【情報ソース】
CVCファンド「Shimadzu Future Innovation Fund」バイオマスから二酸化炭素を回収、発電するライノフラックスに出資、2024年11月5日、株式会社島津製作所

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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