【売買】東京ガス、ポルトガルの浮体式洋上風力に出資参画

2024.08.07 事業参画・売買レポート


 2024年8月6日、東京ガス株式会社(以下、「東京ガス」)はポルトガルの浮体式洋上風力発電所「ウインドフロート・アトランティック」を運営するウインドプラス社に出資参画することを発表した。

 当該発電所はポルトガル北部ヴィアナ・ド・カステロ市の沖合約20kmの海域(大西洋)で開発された浮体式洋上風力発電所だ。東京ガスも出資しているプリンシプル・パワー社の浮体式基礎システム「ウインドフロート(WindFloat®)技術」(セミサブ式浮体構造)が採用されている。出力は2.5万kW(0.8万kW✕3基)。2020年7月より商業運転を開始しており、発電した電力はポルトガルのFIT制度に基づいて売電されている。

 東京ガスが出資参画した後のウインドプラス社の株主はオーシャン・ウインズ社(エンジ―社とEDPリニューアブルズ社が折半出資した合弁会社)(65.17%)、東京ガス(21.20%)、レプソル社(13.63%)となる。(*カッコ内の数字%は出資比率。)

 東京ガスは当該事業への出資参画を通じて、浮体式洋上風力発電の操業経験を蓄積し、デジタルや次世代技術を駆使した先進的なO&M手法の習得を目指す考えだ。今後想定される国内の浮体式洋上風力発電の導入拡大を見据え、浮体式洋上風力発電事業の国内での大規模商用化に向けて知見の活用を進める。

*アイキャッチ UnsplashMárcio Azevedoが撮影した写真

【情報ソース】
ポルトガルの浮体式洋上風力発電事業への参画について、2024年8月6日、東京ガス株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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