【稼働】INPEX、ノルウェーのスノーレ油田向け浮体式洋上風力が稼働開始

Tweet

　2023年5月19日、株式会社INPEX（以下、「INPEX」）は参画しているスノーレ油田生産プロジェクの近傍に建設したHywind Tampen浮体式洋上風力発電施設から、当該プロジェクトに電力供給を開始したことを発表した。

　INPEXは同社子会社の株式会社INPEXノルウェーの100%子会社INPEX Idemitsu Norge ASを通じて、北海北部（ベルゲン市の北西沖合約200km）のスノーレ油田生産プロジェクトの操業を行っている。パートナー（カッコ内の数字%は権益比率）はEquinor Energy AS社（オペレーター、33.27556%）、Petro AS社（30.00000%）、Vår Energi ASA社（18.55336%）、INPEX Idemitsu Norge AS社（9.60000%）、Wintershall Dea Norge AS社（8.57108%）。

　Hywind Tampen浮体式洋上風力発電設備はスノーレ油田生産プロジェクトと近傍のグルファックス油田生産プロジェクトと共同で建設されたもので、定格容量8MWの浮体式洋上風力発電設備11基が使用されている。発電容量は88MW。

　電力供給はグルファックス油田生産プロジェクトへは2022年11月に、スノーレ油田生産プロジェクトへは2023年5月から始まっている。両プロジェクトの生産操業に必要な電力の約35%を賄う予定となっており、年間約20万トンの二酸化炭素排出量の削減を見込んでいている。

*アイキャッチ　UnsplashのAlexei Scutariが撮影した写真

【情報ソース】
・ノルウェー王国スノーレ油田生産プロジェクトへの浮体式洋上風力発電施設からの電力供給開始について～世界初の浮体式洋上風力発電施設から石油ガス生産施設への電力供給開始～、2023年05月19日、株式会社INPEX

【関連記事】
・【開発】出光興産、ノルウェーの油田向け浮体式洋上風力発電設備（88MW）を開発へ／石油ガス生産設備で使用するエネルギーの約35%を再エネに置換
・【開発】東京電力リニューアブルパワー、スコットランド沖合の浮体式洋上風力2海域を落札
・【開発】東京ガス・信夫山福島電力、福島県楢葉町・富岡町沖における浮体式洋上風力発電事業の検討を開始