【稼働】JAPEXや三菱ガス化学など6社、網走バイオマス発電所3号機が商業運転開始

2023.03.21 事業参画・売買レポート


 2023年3月8日、石油資源開発株式会社(以下、JAPEX」)、三菱ガス化学株式会社(以下、「三菱ガス化学」)、SMFLみらいパートナーズ株式会社(以下、「SMFLみらいパートナーズ」)、株式会社東京エネシス(以下、「東京エネシス」)、株式会社WIND-SMILE(以下、「WS」)、日本製紙木材株式会社(以下、「日本製紙木材」)は網走バイオマス発電所3号機が商業運転開始したことを発表した。

 当該事業は2020年9月から北海道網走市の能取工業団地内で開発が進められているバイオマス発電事業で、網走バイオマス発電所2号機と3号機を建設し発電するというものだ。出力は2号機と3号機合わせて19.8MW(各々9,900kW)、燃料には北海道産の間伐由来材料や製材端剤由来の国内材木質チップ100%を使用する。すでに2号機は2022年10月から商業運転を開始している。

 発電した電力はFIT制度に基づいて、北海道電力ネットワーク株式会社に全量売電する。売電単価は加重平均売電単価約30円/kWh(未利用材32円/kWh:約75%、一般材24円/kWh:約25%)となっている。年間の発電電力量は約1.4億kWh(一般家庭の使用電力に換算して約47,000世帯相当)を見込んでいる。

 商業運転開始後のアセットマネジメントはJAPEX100%出資子会社の株式会社ジャペックスグリーンエナジーと東京エネシス、O&M業務はWS子会社の合同会社WOOD-SMILEが行う。燃料の調達は日本製紙木材とWSが担う。

 事業会社は2号機が合同会社網走バイオマス第2発電所、3号機が合同会社網走バイオマス第3発電所。事業会社2社への出資比率はJAPEXが33.8%、三菱ガス化学が33.4%、SMFLみらいパートナーズが20.0%、東京エネシスが7.0%、WSが5.1%、日本製紙木材が0.7%。

*アイキャッチ 発電所現地写真 3号機 出典:石油資源開発株式会社

【情報ソース】
網走バイオマス発電所3号機の営業運転を開始、2023年3月8日、石油資源開発株式会社

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