【参画】伊藤忠商事、米国・テキサス州の風力発電事業(160MW)に出資

2023.02.18 事業参画・売買レポート


 2023年2月15日、伊藤忠商事株式会社(以下、「伊藤忠商事」)は北米大手投資ファンドのフェンゲート・アセットマネジメント社(以下、「フェンゲート社」)との間で、米国・テキサス州で建設中のプレイリー・スイッチ風力発電所へ出資することに合意したことを発表した。

 伊藤忠商事は当該プロジェクトのために新設する子会社を通じて、フェンゲート社とGEエナジー・フィナンシャル・サービス社とともに出資参画する。

 プレイリー・スイッチ風力発電所は風況の良いテキサス州ヒューストン近郊でフェンゲート社が開発を進めているもので、2023年末の商業運転開始を目指して現在建設工事が進められている。単機容量3.4MWのGE社製風力発電機48基を建設し、総発電容量は160MWとなる計画だ。発電した電力は長期のコーポレートPPA(売電契約)に基づいて、米国大手IT企業のメタ・プラットフォームズ社に供給する。電力販売業務は伊藤忠商事の子会社であるTyr Energy, Inc.とNAES Corporationが共同で実施する。

 伊藤忠商事は子会社のTyrを通じて、北米で6件の風力事業に参画し、30箇所以上の発電所の運営・開発に携わっている。また、2022年に伊藤忠商事が米国カンザス州に設立したTyr Energy Development Renewables, LLCでは太陽光発電所を中心に約2GWの再生可能エネルギーを開発中だ。伊藤忠商事は今後も北米における再生可能エネルギービジネスの拡大を目指す考え。

*アイキャッチ UnsplashRome Wilkersonが撮影した写真

【情報ソース】
米国・テキサス州における新設風力発電所への出資について、2023年2月15日、伊藤忠商事株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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