【PPA】テスHD、DMG森精機の伊賀事業所でオンサイトPPA(13.4MW)/第1期分(5.4MW)が稼働開始

2023.02.11 事業参画・売買レポート


 2023年2月7日、テスホールディングス株式会社(以下、「テスHD」)は同社連結子会社のテス・エンジニアリング株式会社がDMG森精機株式会社(以下、「DMG森精機」)の伊賀事業所で進めているオンサイトPPAモデル事業において、第1期分(5.4MW)の電気供給を開始したことを発表した。

 当該事業はDMG MORIグループ最大の生産拠点である伊賀事業所の工場棟屋根を活用して、テスHDが自家消費型太陽光発電システムを設置し、その後20年に亘って再エネ由来の電力を供給するものだ。事業は3期に分けて進められるが、最終的にパネル容量13.4MWの太陽光発電パネルを設置する計画。13万㎡の設置面積を活かして国内最大の自家消費型太陽光発電システムとなる見込みだ。

 2022年8月より第1期工事が開始されており、今回稼働開始となった第1期分(5.4MW)は2023年2月1日より発電を開始している。第1期の年間発電量は6百万kWhで、伊賀事業所の年間電力需要量の約13%を賄う。第2期(5.2MW)は2024年2月より、第3期(2.8MW)は2024年12月からそれぞれ発電を開始する予定となっている。すべての太陽光発電システムが稼働すると年間発電量は14百万kWhとなる見込みで、伊賀事業所の年間電力需要量の約30%を賄い、CO2の排出削減量は年間約5,300トンになる。

 テスHDは中期経営方針において、「2030年までにオンサイトPPAによる自社発電容量を250MW以上に拡大」や「FIT発電等を含む再エネ総発電量は630MW以上の達成を目指す」という中期目標を掲げている。2022.6月期実績ではオンサイトPPAの発電容量累計は7MW、FIT発電等を含む再エネ総発電容量は215MWとなっており、2030.6月期での中期目標達成に向けて今後も積極的に事業を推進していく方針だ。

 DMG森精機は今後も再生可能エネルギーの活用拡大を図る考えで、現在CO2フリー電力の購入を行っている奈良事業所においても2025年2月に太陽光発電の導入を予定している。

*アイキャッチのご提供:テスホールディングス株式会社 (第1期の発電を開始したDMG森精機 伊賀事業所の太陽光発電パネル)

【情報ソース】
【国内最大】DMG森精機伊賀事業所向けオンサイトPPA 2023年2月1日より、第1期(5.4MW)の再生可能エネルギー電気の共有を開始しました(*PDFファイルが開きます、700KB)、2023年2月7日、テスホールディングス株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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