【稼働】秋田洋上風力発電、秋田港及び能代港における洋上風力発電事業(約140MW)で商業運転を開始

2022.12.25 事業参画・売買レポート


 2022年12月22日、丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は特別目的会社「秋田洋上風力発電株式会社」(以下、「AOW」)を通じて開発を進めていた秋田県秋田港及び能代港における大型洋上風力発電事業のうち、能代洋上風力発電所において商業運転を開始したことを発表した。

 当該事業は秋田港及び能代港において、着床式の洋上風力発電所や陸上変電設備などを建設しその後の運営を行うものだ。総事業費は約1,000億円。秋田県が「秋田港及び能代港における洋上風力発電事業者の公募」を行い、2015年2月5日に丸紅が事業者として選定され、その後の開発可能性調査を経て、2020年2月に事業化されている。

 発電所は着床式洋上風力発電所となっており、4.2MWの風車が秋田港に13基、能代港に20基設置されている。発電容量は両港合わせて約140MW。発電した電力は固定価格買取制度に基づき、20年間に亘って東北電力ネットワーク株式会社に全量売電する。操業中は能代港が拠点となり保守・運転をする。

 能代港洋上風力発電所(能代港)は2022年12月22日から商業運転が開始されたが、秋田港洋上風力発電所(秋田港)は現在試運転作業と法定検査が進められている。これらの作業が完了後ほどなく商業運転開始となる見込みだ。

 事業会社AOWには共同事業実施者が出資参画しており、現在の株主は丸紅、株式会社大林組、東北電力株式会社、コスモエコパワー株式会社、関西電力株式会社、中部電力株式会社、株式会社秋田銀行、大森建設株式会社、株式会社沢木組、協和石油株式会社、株式会社加藤建設、株式会社寒風、三共株式会社の計13社である。

*アイキャッチ 能代港洋上風力発電所(提供:秋田洋上風力発電株式会社) 出典:丸紅株式会社

【情報ソース】
秋田県秋田港及び能代港における洋上風力発電プロジェクトの商業運転開始について、2022年12月22日、丸紅株式会社

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