【稼働】東芝エネルギーシステムズ・シーエナジー、岐阜県高山市の地熱発電所が営業運転開始

2022.12.03 事業参画・売買レポート


 2022年11月30日、東芝エネルギーシステムズ株式会社(以下、「東芝エネルギーシステムズ」)と中部電力グループの株式会社シーエナジー(以下、「シーエナジー」)は、岐阜県高山市で建設を進めていた「奥飛騨温泉郷 中尾地熱発電所」(以下、「中尾地熱発電所」)が完成し、営業運転を開始したことを発表した。

 中尾地熱発電所は焼岳を熱源とする新穂高温泉・中尾地区の地熱資源を利用した地熱発電所だ。発電方式はダブル・フラッシュ方式(蒸気発電方式)で、地下から噴出する地熱流体を蒸気と熱水に分離し、蒸気を地熱発電に使用する。蒸気が分離された後の熱水は温泉の集中管理を行う有限会社中尾温泉に全量供給する計画となっており、発電事業と温泉事業の両立を目指した事業モデルがを目指したものとなっている。最大出力は1,998kW(送電端)、発電電力量は一般家庭約4,000世帯の使用電力量相当を見込んでいる。

 事業会社は東芝エネルギーシステムズとシーエナジーが出資設立した中尾地熱発電株式会社。2013年11月設立。資本金は4億9,400万円。

*アイキャッチ タービン・発電機建屋(左手前)・冷却塔(右奥) 出典:東芝エネルギーシステムズ株式会社

【情報ソース】
岐阜県高山市での「奥飛騨温泉郷 中尾地熱発電所」営業運転開始について、2022年11月30日、東芝エネルギーシステムズ株式会社(*株式会社シーエナジーとの共同リリース)

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