【開発】大阪ガス・JPN、国内84か所で合計8MWの中小型太陽光発電所を共同開発

2022.11.22 事業参画・売買レポート


 2022年11月17日、大阪ガス株式会社(以下、「大阪ガス」)はフソウホールディング株式会社の100%子会社で太陽光発電所の開発を手掛ける日本エネルギー総合システム株式会社(以下、「JPN」)とともに、国内84か所で中小型太陽光発電所(合計出力約8MW)を共同開発することを発表した。

 共同開発する太陽光発電所のうち、48か所では合計出力約4MWの非FIT/FIP太陽光発電所(開発エリアは主に四国・中国・関東地方)として、残りの36か所については合計出力約4MWのFIT太陽光発電所(開発エリアは主に四国・中国地方)として開発する。前者は2023年2月末まで、後者は2024年2月末までの運転開始を目指して工事に着工する。なお、非FIT/FIP太陽光発電所の開発は、経済産業省が公募していた「需要家主導による太陽光発電導入促進補助金(令和3年度補正予算)」に採択されている。

 事業会社は大阪ガスとフソウグループ傘下の株式会社フソウ・エナジーが折半出資する合同会社JO電力1号。発電所の建設およびメンテナンスはJPNが担い、発電所の運転管理業務の一部は株式会社CO2Oへ委託する計画となっている。大阪ガスは発電された電力の全量を長期的に買い取り、RE100やESG経営を目指す顧客へ供給する。

 開発に要する資金の一部は株式会社三菱UFJ銀行とのノンリコース融資契約に基づいて、プロジェクトファイナンスの形で調達する予定となっている。

 大阪ガスとJPNは中小型を中心とした事業用太陽光発電所の継続的な共同開発および共同保有について、2022年4月に合意書を締結している。両社は今後数年間に亘って年間数万kWの規模で再エネ電源の共同開発に取り組んでいく方針だ。

*アイキャッチ 共同開発する中小型太陽光発電所の設置イメージ 出典:大阪ガス株式会社

【情報ソース】
大阪ガスと日本エネルギー総合システムによる国内84か所。合計容量約8,000kWの中小型太陽光発電所の共同開発について、2022年11月17日、大阪ガス株式会社(*日本エネルギー総合システム株式会社との共同リリース

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