【開発】伊藤忠商事・サソール社、南アフリカでグリーンアンモニアのサプライチェーン構築を共同検討

Tweet

　2022年9月2日、伊藤忠商事株式会社（以下、「伊藤忠商事」）は南アフリカ共和国（以下、「南アフリカ」）のエネルギー大手企業のSasol Limited（以下、「サソール社」）とともに、グリーンアンモニア分野での協業についてMOUを締結したことを発表した。

　伊藤忠商事とサソール社は南アフリカ北ケープ州、ブハベイ（Boegoebaai）におけるグリーンアンモニアのサプライチェーン構築に向けた調査・開発を共同検討する。具体的には、発電用燃料や舶用燃料、その他既存用途も含めた輸出型プロジェクトの検討を行う方針。共同事業化にむけた調査・検討に加えて、各金融機関と金融支援等についても検討する。

　今回のMOU締結はチュニジアで開催されたTICAD８で調印されたものだ。株式会社三菱UFJ銀行が調印に立ち会った。伊藤忠商事は今後、当該MOUをプラットフォームとして南アフリカの競争力のある資源を活用したグリーンアンモニアのサプライチェーン構築を目指す。

　サソール社は1950年に設立されたエネルギー分野のグローバル企業。南アフリカのヨハネスブルグ証券取引所と米国のニューヨーク証券取引所に上場している。サソール社は石炭液化技術に強みを持っており、石炭の採掘や液体燃料・化学薬品の販売等が事業の柱。農業用肥料（アンモニア・窒素系肥料）の製造販売も行っている。

*アイキャッチ　UnsplashのJacques Nelが撮影した写真 

【情報ソース】
・脱炭素社会実現を目指した南アフリカ サソール社とのグリーンアンモニアビジネスでの協業に関するMOU締結について、2022年9月2日、伊藤忠商事株式会社
・Sasol and ITOCHU announcing Memorandum of Understanding (MOU) on green hydrogen and ammonia、2 September,2022、SASOL

【関連記事】
・【PPP】伊藤忠商事など、宮城県柴田町で総合体育館整備事業
・【開発】三井物産、米国・メキシコ湾でクリーンアンモニア生産プロジェクトを共同開発
・【戦略】双日、英国のアフリカ特化ファンドとインフラ分野等で協業