【稼働】Jパワー、北海道三笠市の水力発電所が完成し営業運転開始/旧発電所を嵩上げし出力1,800kW増

2022.05.29 事業参画・売買レポート


 2022年5月27日、電源開発株式会社(以下、「Jパワー」)は北海道三笠市で進めてきた新桂沢・熊追発電所更新計画のうち、新桂沢発電所の更新工事を完了し、営業運転を開始したことを発表した。

 当該工事は国土交通省北海道開発局が行っている幾春別川総合開発事業(*)の一環として行われているもので、治水機能向上を目的とした桂沢ダムの嵩上げを行い、桂沢発電所を廃止して新たに新桂沢発電所を建設するものだ。発電所の最大出力は旧発電所の15,000kWから16,800kWに増加する。

(*)幾春別川総合開発事業は北海道で最初の多目的ダム「桂沢ダム」(1957年9月運転開始)を嵩上げした新桂沢ダムと、幾春別川の支流である奔別川に三笠ぽんべつダムを新たに建設する事業。

 Jパワーの保有する水力発電所の最大出力の合計は、新桂沢発電所を含め8,577,369kWになった。今後もカーボンニュートラル実現に向け、水力発電をはじめとした再生可能エネルギー事業の持続的な開発と安定運転に努める考えだ。Jパワーグループは2021年2月26日に公表したJ-POWER “BLUE MISSION 2050″において、すでに保有する経営資源を高付加価値なものに再構築する創造的価値変換(アップサイクル)を、アクションプランの重点項目に掲げている。

*アイキャッチ 発電所全景(2022年5月18日撮影のもの) 出典:電源開発株式会社

【情報ソース】
新桂沢発電所(水力)の営業運転を開始しました、2022年5月27日、電源開発株式会社

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