【稼働】Jパワー、北海道三笠市の水力発電所の更新工事完了/治水機能と最大出力を引き上げ

2022.04.16 事業参画・売買レポート


 2022年4月13日、電源開発株式会社(以下、「Jパワー」)は北海道三笠市で進めている新桂沢・熊追発電所更新計画のうち、熊追発電所の更新工事を完了し、営業運転を開始したことを発表した。

 当該工事は国土交通省北海道開発局が行っている幾春別川総合開発事業(*)の一環として行われているもので、治水機能向上を目的とした桂沢ダムの嵩上げにあわせて、熊追発電所の嵩上げと設備の更新を行ったものだ。当該工事によって、最大使用水量(4㎥/s)は変わらないものの、熊迫発電所の最大出力は4,900kWから5,100kWに増加する。

(幾春別川総合開発事業 出典:国土交通省北海道開発局札幌開発建設部)

 新桂沢発電所は2019年4月に着工し、2022年5月の営業運転開始を目指して工事が進められている。こちらは新しい発電所を新設する形となり、従来の桂澤発電所は廃止となる。新桂沢発電所の最大出力も、従来の15,000kWから16,800kWに増加する。

(*)幾春別川総合開発事業は北海道で最初の多目的ダム「桂沢ダム」(1957年9月運転開始)を嵩上げする新桂沢ダムと、幾春別川の支流である奔別川に三笠ぽんべつダムを新たに建設する事業。

*アイキャッチ 出典:電源開発株式会社

【情報ソース】
熊追発電所(水力)の営業運転を開始しました、2022年4月13日、電源開発株式会社

【関連記事】
【戦略】Jパワー、再生可能エネルギー本部の組織改正/陸上風力事業部と洋上風力事業部を新設へ
【開発】北海道電力・三菱商事、北海道道南地域において水力発電所アライアンス事業を実施/5水力発電所をまとめて更新へ
【稼働】黒部川電力、新潟県糸魚川市の新設水力発電所が運転開始

, , , , , ,


デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
ISS-アイ・エス・エス

月別アーカイブ